小松菜はホウレン草よりカルシウムなどのミネラルが豊富で、えぐみ成分で尿管結石の素になると言われているシュウ酸が少ない高バランス野菜です。
もともとシュウ酸などの成分が少ないので生食としても使われ、近年スムージーブームに乗り材料としてもよく耳にすることになりました。
野菜は調理時に茹でたり、炒めたりすることで含有している成分を減らしてしまうことが良くあります。
例えばビンタミンＣなどは水に溶けやすく、煮物などの調理することによって折角の有効成分をうまく摂取出来なかったり、残念な結果になることもあります。
その点生野菜をドレッシングなどで和えたサラダなどはダイレクトに野菜の成分を体内に取り入れることができ健康にも良いとされます。
小松菜の生食
小松菜はホウレン草などと比べて栄養価が高くシュウ酸が少ないと前述しましたが、実は小松菜には『硝酸態窒素』（しょうさんたいちっそ）という人間が摂取しすぎると害を及ぼすと言われる物質が含まれています。
ここで誤解を受けないように説明しますが、硝酸態窒素は全ての野菜に含まれており、植物が成長していくうえで硝酸態窒素は必要不可欠な物質であることです。
例えるなら人間や動物が日々の生命活動において摂取するタンパク質や炭水化物くらい必要なものということです。
皆さんも生野菜を食べるのであれば少なからず摂取している物質なのです。
小松菜の生食は危険なのか？
とある情報サイトでは生野菜のサラダやスムージーは、硝酸態窒素や残留農薬、化学肥料の影響で人体に悪影響がある等危険性を強調したものがありますが、実際はどうなのでしょう？
市販されている国産の小松菜は国の基準をクリアした安全な食品と認められていますが、大規模な農場で大量に作られた野菜は、自然農法、無農薬を謳わない限り微量でも農薬が付着してしまうことは避けられないようです。
ただ、それらを食べたからといって必ずしも健康被害にあうということはないようです。
小松菜の生食と下痢！？
小松菜に限らずサラダなどで生野菜を食べることは、現代人にとってもはや普通な食生活ですが、注意しなければならない事があります。
実は生野菜の摂取は思いのほか身体を冷やしてしまうということです。
冷やして食べるサラダはそれ自体冷たく、体の芯から冷やしてしまう効果があります（例外的な野菜もあります）
身体が冷えるということは胃腸も冷やすことになり、やがて腹痛や下痢に繋がってしまいます。
まとめ
小松菜の生食はサラダやスムージーを含め近年その健康効果が注目を浴び、日々の食生活に取り入れている方が増えています。
その反面、生野菜を大量摂取することへの健康被害や残留農薬について危険性を訴える人もいます。
現時点では生野菜の摂取による健康被害について確固たる科学的根拠は認められていません。
しかし、体を冷やしやすい生野菜や十分に洗っていない葉物野菜については度を越えた大量摂取は控えた方がいいのは事実のようです。
何事も適量を頂くのがよろしいようです。
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