なすはインド東部原産の野菜とされ、紀元前から栽培されてきたと言われています。
インドから中国やヨーロッパに広がり、日本には奈良時代ごろに中国から栽培方法が伝わったと言われています。
なすには疲労回復効果や体温を下げる効果などがあるとされており、エジプトや中国では薬膳料理として広く伝わっていたとされる説があるようです。
日本でも、中国から伝わった当時は、高貴な方に献上する特産品として栽培されていたようです。
庶民が食べる野菜として好まれるようになったのは、日本全国に栽培が広まった後の江戸時代後期だとされています。
なすは薬膳料理だった？
なすは元々、薬膳の野菜と言われていたようです。
その効能は解熱、血流改善、胃や大腸の状態改善、利尿作用、食欲不振の改善などがあると考えられていたようです。
風邪を引いた時の、発熱発汗、からだのほてりや四肢のむくみを取り除いたり、胃腸の状態を整え、便秘解消や食欲増進などの効果があったとされています。
そうした効能があると考えられていたため、栽培量が少ない時代には、宮廷への献上品として納められていたようです。
なすに含まれる栄養と効能は？
なすには、ビタミンＢ群、ビタミンＣ、カリウム、鉄分、カルシウム、食物繊維などを含んでいると言われています。
さらに、ナスニンを始めとしたポリフェノールなどを含んでいるようです。
ビタミンＢ群は肉類などと一緒に食べることで、疲労回復や栄養補給の補助したりする効能があるようです。
ビタミンＣ、ポリフェノールがシミやシワ、ソバカスなどの肌状態改善に、カリウムが体内の不要な水分を取り除いたり、食物繊維が腸内環境の改善につながったりすると言われています。
また、ポリフェノールは抗酸化作用が認められており、コレステロール値の低下や血流改善、生活習慣病の予防につながるとされています。
まとめ
なすは栄養豊富で他の食材との相性が良いとされ、様々な効能があると考えられていたようです。
中にはヘタを焼いて、煎じてお茶のように飲む人もいるようです。
胃腸に良いとされているので、気になる方は試してみては如何でしょうか。
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