一部の野菜の中には、煮たり焼いたりすることで本来持っている栄養分が変化してしまってその恩恵を受けることができなくなってしまうことが良くあります。

玉ねぎも生のままでは辛いですが、熱を加えて調理することで甘みのある味わいに変化します。

では栄養面ではどのような変化が起きているのか、今回はそこを中心に紹介していきたいと思います。

玉ねぎ 煮る 時間 栄養

煮ているときの玉ねぎの成分変化

玉ねぎを煮ると、生の時の辛味が抜けて甘く、食べやすくなりますね。

ではそのとき玉ねぎには何が起こっているのでしょうか?

この独特の辛味は硫酸アリルと言われる成分が原因と言われています。

硫酸アリルは名前こそいかめしいですが、私たちの血液をサラサラにしている成分だそうです。

実は体にとてもいい成分なのかもしれませんね。

辛味のもととなる成分と言われていますが、熱を加えることによって、蒸発し、分解されて無くなっていくそうです。

これが程よく抜けるとあの甘い玉ねぎの味になってくるという訳ですね。

完全に抜け切るという訳ではなく、一部は水に溶けて残るため血液をサラサラにする効果が期待できるそうです。

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煮る時間と栄養面は?

短い時間であれば先ほどにも言いましたように血液をサラサラにする期待ができる成分の硫酸アリルの分解が進みませんので、それが目的であれば長時間の煮込みは避けたほうが賢明と思われます。

玉ねぎを加熱調理すると成分が抜け出てしまいますが、煮込むことによって抜け出た成分はある程度水の中に残るので、スープにこそ栄養がたくさん詰まっていると言えるかもしれませんね。

また長時間煮込むことによって血液の循環をよくする成分とは違う、生活習慣病の予防に期待できるトリスルフィドと呼ばれる成分が凝縮されていくそうです。

これは肥満の予防にも期待できるそうなので、生で食べたくない時は思い切って長時間煮込むことでまた違った健康成分が得られるかもしれません。

まとめ

玉ねぎの栄養成分には私たちを健康にしてくれるものがたくさん含まれていましたね。

しかし調理法によってはそれらを得られることができなくなってしまうことも十分にあり得ますので、しっかりと目的と調理法を考えることが必要になってくるかもしれませんね。

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