わさびを使用した料理や食べ物を考えると、刺身や寿司、そばをあげる人がほとんどでしょう。
これらの食べ物に付いてくるわさびは、鼻に抜ける辛みが強いです。
他の食べ方として肉にわさびをのせて食べる方法もあります。
この時のわさびは辛く無いのです。
それはいったいなぜなのでしょう。
わさびを肉にのせて食べる時辛くないのはなぜ?
わさびのイメージとしては、鼻にツーンと抜ける辛さです。
刺身やそばを食べる時に、わさびの量を間違えると、かなりの刺激が襲いかかってきます。
七味やマスタードとは違った独特の鼻を抜ける辛さです。
しかし、外食で肉を食べる時にわさびが付いてくる所もありますが、その時に食べるわさびには鼻を抜ける辛みが全くと言っていいほどありません。
辛みが無い分肉の脂分がさっぱりとした感覚で食べる事が出来るのです。
ではこの違いには何があるのか?
これには、わさびの摩り下ろし方に大きな違いがあるのです。
わさびが辛く感じる時のすり方は、空気を多く取り込む様にしてゆっくりと円を掻くようにして下ろしていきます。
わさびに含まれているアリルイソチオシアネートが酸素に触れる事で、辛み成分のミロシナーゼを大量に発生させる事になるからです。
では肉を食べる時に出されるわさびが辛く無いのは同じ摩り下ろし方をしていないと言う事になります。
肉に出されるわさびの摩り下ろし方は、大根おろしをする様に上下に荒く摩り下ろすのです。
こうする事で、酸素を取り込む事が少ない為にミロシナーゼの発生を抑えている為に辛く無いのです。
わさびで硬い肉を柔らかくすることができるのか?
豚肉でも牛肉でも食べる時に噛み切る事が出来ないほどの固いことがあります。
肉質が硬い上に更に焼く事で硬さが倍増するケースです。
特に輸入牛肉の赤身肉は火を入れる事で、かなりの硬さになってしまいます。
この硬い肉を柔らかくする方法としてはいろいろな方法があります。
パイナップルやパパイヤを使用する方法やコーラに肉を漬けこむ方法が知られています。
これは酵素の力を使用して肉質を柔らかくしています。
では、わさびを使って肉を柔らかくする事は可能なのでしょうか?
わさび自体には酵素は有りませんが、摩り下ろす事で酵素が発生します。
それは辛み成分のミロシナーゼです。
この摩り下ろしたわさびで肉を漬けこむ事でミロシナーゼの働きによって肉は柔らかくなります。
ミロシナーゼは辛み成分では?と考える方も多いでしょう。
しかし辛み成分のミロシナーゼは時間と共に辛み成分が急激に減少してしまい、わさびの風味だけが残る様になります。
摩り下ろしたわさびで肉を漬けこんだとしても、辛み成分は無くなっており、肉だけが柔らかくなるのです。
まとめ
わさびを肉に付けて食べると辛くないのはなぜ?わさびで肉は柔らかくなるのか?について紹介してきました。
わさびは薬味として食べることが多いですが、これは抗菌作用が期待できる為です。
刺身の場合には、辛さを楽しむだけではなく、抗菌作用としての働きも期待しているのです。
また肉に使用する場合はわさびの抗菌作用が肉の油分を抑えてさっぱりとした感覚にさせてくれているのです。
わさびにはいろいろな使い道ある事がたくさんあることがわかりましたね。
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