好き嫌いのはっきりするパクチーですが、世界的に見るとどのくらいの割合の人がパクチーを嫌いなのかというと、東アジア人は21%、ヨーロッパ系は17%、アフリカ系14%で多めです。

対照的によく食べられている地域の南アジア・中南米・中東では3〜7%と低い数値です。

そして、日本はというと、嫌い派は47%と約半数の方がパクチーは苦手のようです。

実はパクチーの好き嫌いには遺伝子に関係しているそうです。

パクチー 好き 嫌い 遺伝子

パクチーの好き嫌いの遺伝子について

カナダのトロント大学で行われた実験で、パクチーが嫌いな人には2つの遺伝子変異が見つかったそうです。

2つの遺伝子が関係している

嗅覚受容体遺伝子の一つ「OR6A2」に異変のある人と苦味受容体遺伝子の一つ「T2R38」の2つの遺伝子の変異が関連しているかもしれないと発表されました。

味覚と嗅覚どちらかの異変が関係しているということになります。

嗅覚の「OR6A2」遺伝子はバニラやシナモンにも含まれています。

また、味覚に関する「T2R38」遺伝子はブロッコリーなどの野菜の苦味に含まれています。

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なぜ好き嫌いがはっきりするの?

例えば、苦味の例で例えると、感度が高い遺伝子を持つ人は苦味を敏感に感じ、感度が低い人は苦味を感じないそうです。

キャベツやブロッコリーを甘くて美味しいと感じる人もいれば、苦いと感じる人もいます。

そのため、野菜嫌いの人は苦味が苦手という人が多いのです。

つまり、野菜が食べられない人は当然パクチーも嫌いということになります。

反対に、野菜は食べられるけど、シナモンの匂いは苦手という人は嗅覚受容体遺伝子の変異が関連しています。

バニラやシナモンが嫌いな人はパクチーも苦手と感じる人がいるようです。

これらの感度は遺伝子レベルで刻まれているようです。

突然変異で嗜好が変化するかも

草食動物として知られているパンダは実はもともと肉食だったそうです。

ある日突然、肉食だったパンダの旨味受領遺伝子が変化し、肉はまずいと感じ、草食になったといわれています。

なので、日本人ももしかすると、半数以上が苦手意識を持っていますが、現在のブームでパクチーを食べる人が増え、好きという遺伝子が書き換えられて日本人もパクチー好きが増えることもないとは言い切れないですね。

まとめ

昨今、様々な食文化を楽しめるようになってきました。

日本では食べていなかった食材もたくさんあります。

味付けも日本人向けに改良されているので食べやすかったりします。

知らなかった味に出会えるとワクワクしますよね。

これからもどんどん増加していくと思いますので楽しみです。

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