わさびは野菜に分類されていますが、どちらかと言えば、ジャガイモや玉ねぎなどのように頻繁に買ったり食べたりすることは無いという方が多いと思われます。
わさびと言えば、昔からお寿司に使われていることから、殺菌効果が期待できることは広く知られていると思いますが、その他の栄養素については、どうでしょうか。
また、食べ過ぎた場合は、何か支障があるのでしょうか。
わさびに含まれる栄養素とは?
生のわさびに最も多く含まれているのはビタミンCです。
次いで、ビタミンK、葉酸が多く、その他にも色々なビタミンやミネラル、食物繊維などが含まれています。
ビタミンCについては、果物類でビタミンCの含有量がトップクラスと言われるキウイフルーツよりも多く含まれています。
わさびの辛味成分の効能は?
わさびの辛味成分はアリルイソチオシアネートというものです。
この成分は、最初からずっと、わさびに含まれているわけではありません。
わさびに含まれているシニグリン(配糖体)という成分が、わさびがすりおろされるなどした時に、同じくわさびに含まれる酵素のミロシナーゼと触れ合ってアリルイソチオシアネートが生成されます。
アリルイソチオシアネートには、抗菌効果、殺菌効果、食欲増進効果、血栓症を予防する効果、ガンを予防及び抑制する効果などが、期待できると言われています。
わさびを食べ過ぎると?!
わさびは食べ過ぎると味覚が麻痺してしまったり、胃腸の粘膜を痛めることがあります。
わさびを食べるのは一日5g程度が問題無い量だと言われています。
食べ過ぎたり、無茶な食べ方はしないようにしましょう。
適量には個人差があるので、5g以下でも胃痛などの症状がある方は注意しましょう。
まとめ
わさびは、多くの栄養素を含んでいるものの、その強烈な辛味により一度に食べる量などは、少量です。
そのため辛味成分の薬効の方が大きいのがわさびの特徴と言えます。
アリルイソチオシアネートの抗菌作用は、食品など対象となるものに直接添えるよりも、気化した状態で触れるほうが上がると言われています。
最近は、アリルイソチオシアネートを食品と一緒に包装することで、微生物の増殖を抑えるような製剤が利用されたり、食中毒予防にお弁当に入れるシートなどにアリルイソチオシアネートが利用されたりしています。
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