日本の香辛料には、わさびとからしが昔から使用されてきています。
どちらもアブラナ科の植物を主原料としているので、ほぼ同じ成分になります。
そうなると、わさびには抗菌・殺菌作用が期待できる事から、からしにも抗菌・殺菌効果が期待できるのでは?と思いませんか。
わさびには防カビ効果があるのか?
わさびに含まれている辛みの成分であるアリルイソチオシアネートが大きな役割を果たしている事がわかっています。
このアリルイソチオシアネートには抗菌・殺菌・消臭の効果が確認されていることから、防カビにも効果がある事は間違いありません。
アリルイソチオシアネートの殺菌作用では、寄生虫の動きを弱らせる効果も確認が取れています。
また細菌性大腸菌やブドウ球菌等の繁殖を阻止する事もわかっています。
細菌の繁殖を阻止する事ができるのであれば、カビにも効果が期待できるのでは?と考えても不思議ではありません。
実際にチューブ入りのわさびで実験した結果ではカビを植え付けた実験用の更にわさびを付けておくだけで、9日間カビの繁殖が見られないと言う事がわかっています。
アリルイソチオシアネートの殺菌作用と言う事になり、密閉された中ではかなりの効果があると考えられます。
最近では、わさびを使用した防カビシートが市販されている事から防カビ効果については、わさびは非常に適した食材であると考える事が出来ます。
からしでも防かび効果を得られる事が出来るのか?
わさびと同じ香辛料のからしでも防かび効果を得ることが出来るのか?と普通は誰もが考えます。
ただ、からしには、和からしと洋からしの2タイプがあります。
中に使われている成分は同じアブラナ科の種類にはなりますが、和からしと洋からしでは使われている種類が違う為に、辛さも成分も違っています。
和からしの辛み成分はわさびと同様のアリルイソチオシアネートが主な成分になっていますが、洋からしはパラハイドロキシベンジルイソチオシアネートと呼ばれる物が辛みの成分になっています。
この2つの香辛料をわさびと同じ様にカビの繁殖が見られるかの実験を行って結果が出ています。
和からしの場合はわさびと同様にアリルイソチオシアネートが成分に含まれているので、カビの繁殖は見ることが出なかったの対して、洋からしのパラハイドロキシベンジルイソチオシアネートの成分の洋からしでは、3日目まではカビの繁殖は見られなかったものの、4日目以降に洋からしから多少距離がある所からカビの発生が確認され始め、7日目には洋からしまでもカビに取り込まれてしまう事が明らかになっています。
洋からしより和からしの方が防カビ効果に適している事になります。
アリルイソチオシアネートの効果がかなり大きく影響していると考えていいでしょう。
まとめ
わさびとからしの防カビ効果について紹介してきました。
今回の事でわかった事は、わさびと和からしの辛みの成分がアリルイソチオシアネートである事。
洋がらしの成分であるパラハイドロキシベンジルイソチオシアネートでは、多少の防カビ効果は見受ける事が出来るが長続きがしない事がわかりました。
これは揮発性の問題もあるでしょうから辛さによる刺激とも考えられます。
しかしわさびと和からしにはカビを抑える事が出来ると言う事です。
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