キャベツは1年を通して栽培されています。
この事実は、キャベツ農家さんが切れ目なく市場に供給しうる高度な栽培技術と品種改良の賜物によるものと言うほかありません。
そこで今回キャベツの栽培にあたって比較的容易に取り組める「秋まきキャベツ」に合う品種の要領と種まきから植え付け後の結球までの行程をご紹介したいと思います。
目次
栽培のポイントは?
- まき時に合った適切な品種を選択する。
- 水のもちがよい肥沃な土壌のある場所を選ぶ。
- 冬を越す前に苗が肥大しないよう注意する。
家庭菜園にはおすすめの秋まきキャベツについて
品種は?
- 四季種
- 春波
- マルシェ
- 春ひかり七号
- 秋蒔早生
などがおすすめです。
※YR品種と呼ばれる萎黄病抵抗性品種が登場したことで病気に対する発生の抑制が可能となりました。
タネまきと育苗は?
9月下旬から10月上旬頃に平床(シードパン)に約5~6cmの間隔で、すじまきにするか、それともポリポットにまきます。
家庭菜園の場合は、苗が少ないのでポットまきをお勧めします。
ポットまきは、培養度の入った9cmサイズのポットにタネを5~6粒まき、薄く覆土した後、水やりを行います。
発芽した段階で3本にして、本葉は2枚で2本に間引きながら本葉3~4枚で一本立ちにします。
植える場所は?
- 連鎖障害を引き起こさないためにアブラナ科の作物を作ってから3~4年は空白期間を設けます。
- 水はけ、水もちのよい肥沃な土壌のある場所を選び準備します。
- 植え付ける2週間前を目途に1㎡当たり苦土石灰を2握りくらい施して十分に耕します。元肥は1㎡あたり堆肥にしてバケツ1杯、化学肥料を2握り施して十分耕し、畝幅を早生種で50cm、中生種と晩性種は60cmとします。
植え付けの方法は?
株間は40~50cmとり、苗の深植えにならないよう気をつけ、北側の畝は高くします。
水やりは?
乾燥状態の場合、たっぷりとあげます。
追肥と土寄せは?
年内は追肥しないで、葉を10枚ぐらい越冬させます。
成長の妨げを阻止するためです。
そのため追肥は3月に入ってから、2週間ごとに2~3回実施します。
化学肥料は1株につき1握りで施しながら軽く中耕してしっかりと土寄せを行います。
薬剤散布は?
タネまきや植え付けの際にオルトラン粒剤を土に混入し早期に防除を行います。
生育中はBT剤を散布すればよいです。
結球の始まりは?
植え付け後120~150日たった4月頃が始まりです。
結球が始まったらマラソン乳剤やDDVP乳剤に切り替え、防虫します。
収穫は?
秋まきの収穫は翌年の4~5月頃です。
外葉が広がりやがて結球が固くなったところで収穫します。
収穫のやり方は?
外葉をはずし、結球の付け根の部分に包丁を差し込んで、反対側に折り曲げるようにして収穫すると楽にできます。
まとめ
以上、キャベツの栽培に関しておすすめの品種と収穫までの行程についてご紹介させていただきました。
春に収穫する秋まきキャベツは収穫が遅れてしまうとトウ立ちするので時期を逃さないよう気をつけましょう。
そしてせっかく育てるキャベツ、害虫の駆除には十分に留意しましょう。
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