赤や黄色にオレンジ色とカラフルな野菜のパプリカ。
サラダなどのいろどりに欠かせない食材ですよね。
実はそのパプリカ、ほとんどが韓国などからの輸入品です。
緑のピーマンは国内産が当たりまえですが、パプリカはなぜ輸入に頼るのでしょう。
パプリカとは
植物分類ではナス科トウガラシ属で、ピーマンと同じ仲間のパプリカ。
南米大陸が原産地で、大航海時代にヨーロッパで栽培が広まったといいます。
日本に初めて輸入されたのは1993年。
わたしたちがなじみあるベル型のパプリカは、オランダの種苗会社でうまれた品種だそうです。
赤色や黄色、オレンジ色が流通量も多く、よく知られていますが、パプリカの色は全部で8色あります。
白や黒のパプリカもあってちょっと驚きですが、食べくらべしてみたくなるほどカラフルですよ。
ピーマンとパプリカの違いはハッキリしない
カラフルな色と甘さが特徴のパプリカですが、じつは色や味では緑色のピーマンと明確に区別することができません。
違いはあいまいで、ハッキリしないようです。
というのも、パプリカも最初は緑色です。
熟していくと赤や黄色に変わるのです。
また、緑色のピーマンも完熟すると赤色に変わり、とても甘くなります。
いつも食べている緑色のピーマンは未成熟なものだったのですね。
パプリカは収穫までの期間が長くコストがかかる
色や味でははっきりとした違いがないピーマンとパプリカですが、収穫までの期間は違います。
緑色のピーマンは、ある程度の大きさに育てば収穫できますが、パプリカはさらに熟して色が変わるまで収穫できません。
さらに、パプリカはデリケートな野菜で、栽培がとても難しいといいます。
パプリカは温度や湿度にとても敏感で、病気にも弱く、収穫までの管理に手間がかかるそうです。
当然、パプリカのほうが多くのコストがかかり、販売価格も高くなります。
結果、輸入ものに価格で勝てないため、栽培する農家さんも少なく、日本の消費量の約9割を輸入にたよっているという現状です。
まとめ
国内でも徐々にパプリカ栽培をはじめる農家さんが増えてきています。
ですが、ある程度の規模で高度な栽培技術がなければ、輸入パプリカに価格で勝つことが難しいようです。
また、日持ちもよく変色する心配がないことも、輸入にたよる理由の一つのようです。
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