ブロッコリーが、まだ世に出始めて間もない頃、よくその形からカリフラワーと間違えられることがありました。
確かに形状は似ていて、共に花が密集し頭状花を形成するキャベツの変種ではありますが、両者の栽培段階で比較するとカリフラワーは蕾がひとつの塊として強固に結びついているのに対して、ブロッコリーは結球がカリフラワーほどには密集しておらず、伸びた茎の先端部分に蕾を形作ります。
そして栄養分についてもカリフラワーとブロッコリーではその違いが明らかにされています。
今回はその一方であるブロッコリーに光をあててその栄養分と効果について紹介したいと思います。
ブロッコリーの栄養素は?
多くの豊富な栄養素を持つ野菜ですが、基本的なものをここに紹介します。
- 炭水化物
- 食物繊維
- たんぱく質
- ビタミンA
- ビタミンB・B2
- ビタミンC
- ビタミンK
- 葉酸
- ミネラル
- カルシウム
- βカロチン
他
他の栄養素で重要なものは?
ブロッコリー全種類のうち「ブロッコリースプラウト」と呼ばれる種類のものがあります。
これは発芽したての子葉と胚軸を、カイワレ大根と同じようにスプラウト(もやし)として食用にするものです。
この“芽”には有効な成分である「スルフォラファン」が一般的なブロッコリーよりも豊富に含まれています。
スルフォラファンって何?
ブロッコリーに含まれるフィトケミカルの1種でその量はわずかです。
人の体内で解毒酵素や抗酸化酵素の生成を促進させ抗酸化能力や解毒力を高める効果が認められます。
どんな効果があるの?
- 解毒作用(がんの予防に期待)
人体には、体内に侵入した発がん物質を無毒化して、体外に排出する解毒酵素が存在します。
スルフォラファンにはこの解毒酵素の生成を活性化させる力があります。
- 抗酸化作用
スルフォラファンの抗酸化作用はビタミンCやビタミンEといった抗酸化物質とは違い長時間もの間作用し続けるという利点があります。
ビタミンCが体内で摂取後、およそ数時間で効果を失うのに対してスルフォラファンの抗酸化作用は抗酸化酵素によるものであり約3日間の持続が可能となります。
- 肝機能の向上
スルフォラファンが体内にある解毒酵素を活性化させることで、肝臓の解毒力(解毒作用)を高め、肝機能の向上に貢献するという説もあります。
- 新陳代謝を上げる
スルフォラファンが体内で抗酸化酵素の生成に寄与し、また他の有効な成分の生成を促す作用もあることから細胞分裂が活性化されて、新陳代謝を上げる効果があると言われています。
- ピロリ菌の制菌・滅菌
スルフォラファンには胃がんの原因の一つと言われるピロリ菌の滅菌効果があると報告されています。
海外の研究グループが胃炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍の患者から摂取した48株あるピロリ菌全てに対して制菌・滅菌効果があることをあらわし、日本の研究グループでも臨床試験によってピロリ菌感染者の菌の減少が確認されています。
まとめ
以上、ブロッコリーの栄養分とその効果についてご紹介させていただきました。
今回はブロッコリーにある多くの栄養素の中でもその効果が比較的新しく発見された「スルフォラファン」について述べさせていただきました。
皆さんのご参考になれば幸いです。
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