ブロッコリーは、私たちのさまざまな料理に使われ、その栄養価も高く評価され、すっかりおなじみとなっている野菜ですね。
しかし、実はこの食材は、日本で栽培が始まったのが、第二次世界大戦以後であり本格的に私たちが食するようになってからまだ半世紀しか経っていないのです。
今回は私たちにとって未だ少し歴史の浅い、このブロッコリーにスポットをあて、その中に含まれるビタミンCの含有量と加熱との関係についてご紹介したいと思います。
目次
そもそもビタミンCの効果や効能は?
ビタミンCは水溶性の特性を持ち、一般的に野菜や果物に多く含まれています。
血管・皮膚・粘膜・骨に必要なコラーゲンの生成を手伝う効果があると言われています。
具体例
- 肌荒れを予防する作用があり美白・美肌効果が知られています。
- 鉄分の吸収力を高める作用があります。
- 外傷などの治りを早めることが出来る作用を持ち合わせています。
この他には多量に摂取することにより免疫力の高まりと抗酸化作用の相乗効果により風邪や感染病の予防・生活習慣病予防の効果が期待できると言われています。
ビタミンCが不足すると?
ビタミンCが不足すると、コラーゲンの生成に悪影響を及ぼし毛細血管が衰え出血の可能性も高くなります。
歯茎の出血や外傷の治りが遅くなり、また免疫力が低下するため疲労の度合いも強くなっていきます。
ブロッコリーに含まれるビタミンCの含有量は?
まずブロッコリーには多くのビタミンCが含まれています。
含有量は可食部100gにつき120㎎と大変高い数値となり、同じ容量で他の果物と比較した場合、レモンが50㎎、アセロラが120㎎となりその豊富さがうかがえます。
ブロッコリーを加熱したいけどビタミンCが、壊れて無くなる?
「ビタミンCは熱に弱い」と言われています。
そのため調理する際は、この貴重な栄養源を逃さないよう加熱時間を気にするあまり結果、青臭くなり不味くなるという経験をお持ちの方もおられるかもしれません。
では、本当に加熱することでビタミンCを壊すのでしょうか?
ここにひとつのレポート例をあげますので参考にしてみてください。
レポート例)ビタミンC水溶液を加熱することでその損失具合を調べる。
ビタミンC水溶液(2.00g/L)を加熱しながら攪拌を行い、経過を観察しながら時間ごとに取り出して定量を実施した。
<結果>濃度の数値を確認するもほぼ変化はみられなかった。
この実験で示された加熱時間とビタミンCの濃度との関係は「加熱によってビタミンCが壊れてしまう」ことは確かですが、それに要する時間はわたしたちのイメージと異なりはるかに長く、ビタミンCを120分加熱しても、その数値は微々たる量であり、具体的には例えば25時間加熱し続けてもその損失割合は約25%減程度であると言えるようです。
加熱によりビタミンCが無くなっていく事は事実です。
しかし通常の調理過程においてはビタミンCが壊れるほどではなくさほど気にする必要はないと思います。
では加熱でよい方法は?
水溶性のビタミンCは茹で加熱で水に溶けていきます。
そのため茹でる時間が長ければ長いほどビタミンCはその含量を低下させることとなります。
そのため水を使用しないで加熱し調理することや水を使用する場合は、なるべく短時間で茹で加熱を行うことがポイントとなります。
まとめ
以上、ブロッコリーを加熱する場合のビタミンCの含有量に与える影響についてご紹介しました。
ブロッコリーはその特性上、どうしてもアクが強いため一度茹でる必要がありますね。
その際は美容と健康のためにもこの豊富にあるビタミンCをなるべく減らさないよう蒸し茹でをお勧したいと思います。
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