ほうれん草は栄養豊富で特に鉄分を多く含むということで、貧血気味の方は特に摂取を勧められますが、調理の仕方によっては独特な風味を感じることはないでしょうか?
これはアクの成分によるものだということはわかっていますが、その正体は何なのでしょうか?
調べてみました。
ほうれん草のアクの成分!シュウ酸とは!?
植物性の食材に含まれるアクは、渋み,苦み,エグ味という食味を与える物質などを指します。
シュウ酸の他に,硝酸塩,ポリフェノール,タンニンなどが主なアクの原因物質といわれており、ほうれん草を食べたときに感じるエグミの原因は、このシュウ酸という成分なのです。
タケノコなどにも含まれているアクの成分、シュウ酸についてご紹介します。
シュウ酸は体にどのような影響があるの?
シュウ酸は、カルシウムと結合しシュウ酸カルシウムとなり、カルシウムの吸収を阻害して骨粗しょう症の原因になります。
また、シュウ酸カルシウムが体内に蓄積し結石の原因にもなります。
ただし、適度な量を摂取すれば問題はないですし、バランスの良い食事を摂ることでシュウ酸をうまく体外に排出することも可能だと言われます。
結石の対策は?
シュウ酸は小腸で吸収されて血管を通って腎臓へ運ばれますが、腎臓に蓄積されているカルシウムとシュウ酸が結合して結晶になって除々に大きくなるのです。
この状態が腎臓結石、結石が尿管に入ってしまうと尿路結石になってしまいます。
結石の対策としては、ほうれん草はカルシウムと一緒に摂ることが挙げられます。
シュウ酸とカルシウムと一緒に食べると、先に結合した状態で体内を運ばれていきます。
すると、結合したものが小腸で吸収されにくく、最終的にはそのまま便として排泄されるのです。
例えば、お浸しにカツオブシを入れるとか、牛乳と一緒にミキサーにかけるなどすると、シュウ酸がカツオブシや牛乳のカルシウムと結合するため、エグ味もなくなり結石も防げるのです。
シュウ酸を体内に入れないための方法は?
シュウ酸は水溶性なので、茹でることにより7~8割程度減らすことが可能ですし、水にさらすだけでもかなり違うと言われます。
また、品種改良により、サラダ用ホウレンソウができました。
ほうれん草のようなシュウ酸の少ない品種だそうです。
まとめ
ほうれん草というと栄養素豊かな食材というイメージがありますが、体に害を及ぼす可能性のある物質も含まれていることを知っておくことが必要ですね。
ただ、通常の食生活において、健康を害するほどの量のほうれん草を食べることはないようですので、それほど神経質になりすぎないよう、色々な工夫をしてほうれん草料理を楽しんで下さい。
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