みょうがは、家庭でも簡単に栽培する事が出来る野菜になりますが、みょうがを専門に栽培している農家というのはあるのでしょうか?

また、みょうがを栽培している農家では、どの都道府県が生産量が多いのでしょう。

みょうが 栽培 農家

みょうが栽培で生産量が高い都道府県は一体どこになるのか?

みょうがをスーパーなどで見かける事が多いと思いますが、国内が産地という事はわかっているが、どこが名産か?と聞かれた時に答えがすぐに思いつく人はなかなかいないでしょう。

みょうが名産としている所は高知県なのです。

そのシェアは実に90%以上にもなるのです。

高知県がみょうがの一大産地にしようという試みから始まったことによって年間のみょうがの市場出回り量は1886トン(東京卸売市場のみ)になっています。

高知県が行った取り組みはある一定の地域の農家を対象にみょうがのブランド化や一大生産地としての取り組みを行った結果、見事成功したと言っていいでしょう。

中でも高知県須崎市を生産の中心とする取り組みを行い、高知県内の生産シェアでも須崎市のみょうが農家の生産量が60%を占めている事から、行政の取り組みが現段階ではうまくいっていると言う事になります。

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みょうがを栽培する農家はみょうがしか生産していないの?

高知県須崎市の世帯数は約9000世帯、そのうち農家を営んでいるのは、約500世帯です。

また500世帯のうちに完全に農業で生計を立てているのが約300世帯になっています。

この300世帯の専業農家が全てみょうがを専売的に生産している訳では、ありませんが、仮にみょうがをこの専業農家だけで生産していた場合には、1軒当たりの生産量は約2.5トンにも上ります。

みょうがの取引額が100g200円だった場合に、農家の売上額は年間で500万円になります。

この金額が高いのかと言うと、ここから設備費用や暖房費用を引くと、残りは300万円程度になります。

この金額では、みょうがを専門としている農家としては、かなり厳しい状況と言ってもいいかもしれません。

須崎市では、みょうがの他にししとうや花などを生産している農家も多い様です。

一時期は少ない作付面積でもみょうがの売上のみで800万円の売り上げもあると言う事ですから、みょうがの市場動向によっては、みょうが専業農家でも生活していける事になります。

みょうがの生産量を上げるためにハウス栽培を行っている為に、夏~秋にかけての台風でハウスが損傷などしてしまうと、一気にみょうがが生産できなくなる可能性も高く、実際台風被害を受けた事で農業から撤退する農家もあるので、みょうが専門で生産するには、かなりリスクが高いとも言えます。

みょうがの卸値の動向によってもかなり収入に変動が生じる事から、作付面積がある程度確保できる農家がみょうがの栽培に適している農家になる事になります。

まとめ

みょうがの生産量が多い都道府県は?とみょうがを生産している農家はみょうがしか生産していないのか?について紹介してきました。

高知県須崎市はみょうがの一大産地ですが、高知県の中では比較的に平野部に当たることから一軒当たりの生産量が高くなっています。

高知県は山間部の割合が84%もあり平野部が日本で最も少ない県ですから、何かに特化した作物を生産した方がいいのでしょう。

それがみょうがと言う事になるのですが、農家の実情としては、みょうが専門ではかなり厳しいと言う所の様です。

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