どれでも梅の実だったら食べられるといった思い込みはありませんか?
実は、梅の木にも花を楽しむものと、果実を収穫するものとがあるようです。
また、梅の実に含まれている毒性にはどんな特徴が見られるのでしょう。
梅の種類について
私たちが何気なく見ている梅には大きく分けて2つ、実梅(みうめ)と花梅(はなうめ)があります。
実梅は粒の大きさによって、大、中、小と種類を分けることができ、実の性質によって用途も異なります。
梅干しの場合で言えば、南高梅は大粒、小粒南高梅は中粒、甲州最小(甲州小梅)は小粒です。
大粒で果肉が厚いため、古城梅は主に梅酒として使われることが多いです。
花梅は、野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)、豊後系(ぶんごけい)の3つに大きく分類されます。
野梅系は原種に近い品種で、枝は細く、花や葉も小さいですがとてもいい香りが漂ってきます。
緋梅系は野梅系の変種で、枝や幹の内部が赤いのが特徴で、花は赤色や緋色のものが多く見られます。
豊後系は、梅と杏が交雑したもので、葉は大きく、花は桃色のものがほとんどです。
各系から性(しょう)というように細かくさらに分けることができます。
梅の実の毒性について
青い梅にはアミグダリン(青酸配糖体)という毒素を含まれており、小粒な梅ほど注意が必要です。
この物質はバラ科の熟していない果実が有しており、糖と青酸が結びついたものです。
手を加えずそのまま食べてしまうと、腸の中で分解される過程においてシアン化水素を発生します。
熟れた果実であれば毒素はほとんど残りませんが、種子の核の中には残存するおそれがありますので注意しましょう。
ただし、身体的な症状が見られるくらいになるには、約100個以上の青梅を食べなければなりません。
中毒症状の出始めには、頭が痛くなったり、吐いたり、下痢をしたりなどのサインが見られます。
そのまま症状が進んでいくと、失神、痙攣や呼吸困難などを起こす可能性もあります。
まとめ
梅には実梅と花梅があり、種類は花梅の方が圧倒的に多いです。
幼い頃の記憶を照らし合わせていけば、「青梅は食べるな」と言われていたことを思い出しました。
先人たちの知恵によって毒のあるものを工夫して美味しくいただくことができているのだと実感しました。
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