「いんげん」と「ささげ」は見た目はすごくよく似ています。
ただ地方によって呼び名が違うだけということでもなさそうです。
見た目は似ていますが実は全くの別ものです。
では、どのような特徴の違いがあるのか、また、栄養素の違いについて見てみましょう。
目次
「いんげん」と「ささげ」の特徴について
「いんげん」と「ささげ」は何が違うのか。
まずは特徴から見てみましょう。
いんげんの特徴について
いんげんは完熟した豆を乾燥させて使用する豆自体のことです。
また、若い鞘を食べるさやいんげんとがあります。
どちらも栄養素は同じですが、含有量はさやいんげんの方が多いです。
国内では約200種以上もの種類が栽培されています。
ささげの特徴について
ささげは元はアフリカが原産です。
見た目は小豆に似ていて、煮ても小豆のように中央が割けないので縁起が良いものとして、江戸時代には武士の間で赤飯に小豆の代わりに用いられていました。
現在でも地方によっては赤飯をささげで炊くところもあるそうです。
さやいんげんよりも少し細長いのが特徴です。
種類は大きく2種類に分けられ、ツルが有るものとツル無しの種類があります。
栄養成分はいんげん豆に似ています。
しかし、いんげんよりも圧倒的にビタミン、ミネラルの成分は高いです。
それぞれの栄養素の違い
150gあたりの「さやいんげん」とささげの栄養素がどれくらい違うのか見てみましょう。
総カロリーと三大栄養素の違いは?
「さやいんげん」は150gあたりエネルギー量は35kcal、たんぱく質2.7g、脂質0.15g、炭水化物7.65gです。
「ささげ」はネルギー量は504kcal、たんぱく質35.85g、脂質3g、炭水化物82.5gで、何とカロリーはさやいんげんよりも14倍も高いです。
ビタミンの違いは?
それぞれビタミンも豊富ですが、特にいんげんにはささげに比べるとビタミンCやAが豊富です。
ささげにはビタミンCは含まれていません。
また、疲労回復に有効なビタミンB1や目の疲れや口内炎に良いビタミンB2は共に多く含まれています。
さらに、妊婦さんに良いとされている葉酸はさやいんげんの75μgに対し、ささげには450μgも含まれています。
これは妊娠時期に必要な400μgをささげ150gだけで摂れることになります。
ミネラルの違いは?
どちらも様々な種類のミネラルが豊富に含まれています。
しかし、ささげはさやいんげんよりも圧倒的に栄養素が高いです。
例えば、さやいんげんはカリウム390mg、カルシウム72mg、鉄1.05mg、モリブデン51μgですが、ささげはカリウム2100mg、カルシウム112.5mg、鉄8.4mg、モリブデン570μgです。
モリブデンに関しては10倍も高いです。
モリブデンは鉄の働きを促進し貧血に良いとされています。
その他には脂質の代謝を助けたり、消化活動に働きかけるといわれています。
アミノ酸の違いは?
さやいんげんはアミノ酸が豊富で、9種の必須アミノ酸が全て含まれている万能野菜です。
しかし、なんとそれを上回るのがささげです。
ささげも全ての必須アミノ酸が含まれていますが、その含有量の凄さに驚きです。
例えば、骨や筋肉に関係しているリジンはさやいんげんには120mgに対し、ささげは2400mgも含まれており、エネルギー源になるロイシンはさやいんげんには133.5mgですが、ささげは2700mgと、どの栄養素も圧倒的にささげは高いです。
まとめ
両方とも見た目は似ていますが、実は栄養素はささげはかなりの万能野菜です。
150gも食べられないという方はささげを半分にしたとしても、十分な栄養素を摂取できることになりますね。
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