植物には葉緑素があります。
学校で習いましたね。
緑色は葉緑素で光合成をして、二酸化炭素を酸素にかえるます。
ところが玉ねぎには葉緑素を入れておく葉緑体がありません。
もちろん、緑の色をした葉っぱの緑の部分にはあります。
確かに玉ねぎは緑色ではなくて、皮があれば茶色、皮を剥くと白い色です。
どうしてでしょう。
玉ねぎは緑色にはならないの?
葉緑体がない玉ねぎは緑色にはなりません。
なる必要がないのです。
なぜなら、玉ねぎは土の中にできるからです。
土の中までは日は当たりません。
葉緑素は日光に当たって光合成をしますね。
光がないと光合成はできないので、葉緑素があっても働けないわけです。
葉緑体に変わるものがある!?
葉緑体を持っていない玉ねぎは白色体というものを持っています。
葉緑体にはクロロフィルという色素があって緑色になっています。
白色体は光を浴びてクロロフィルを合成するのです。
ですから、玉ねぎから芽がでると持っている白色体が光に当たって葉緑体に変わり、光合成を始めます。
玉ねぎの食べるところは、葉です。
土の中にできるから、根を食べているのではなく葉っぱを食べているのです。
ですから、葉緑体がなくても白色体があるのは不思議でもなんでもないわけですね。
たまたま土の中に葉っぱのちょっと変化したものができて、土の中だから葉緑素があっても働けないので無駄。
だから葉緑素の前の段階の白色体を用意しておこう・・・となっているようです。
自然のすることは理にかなっていて面白いですね。
玉ねぎに限らず他の植物にも葉緑体のない部分がある!?
植物の葉の表皮にあたる部分にも葉緑体はありません。
当たり前に記憶している人も多いかと思いますが、これはどうしてでしょう。
本当に自然は不思議で理にかなっているな、と思うのですがこれは葉っぱを守るためです。
葉緑体がむき出しだと害虫に食べられたり、病気になってしまったりします。
そういうことから守るために表皮には光合成よりも大切な役割があります。
全部の植物がそうではありませんが、表皮は紫外線を吸収する成分を含んでいます。
光合成を邪魔する紫外線から葉っぱや葉緑素を守っているのです。
まとめ
あまりに身近な野菜だったためか、玉ねぎの色まで気を付けてみたことはありませんでした。
そうか、葉緑素がなかったのか。
それでも、放っておくと芽をだし、根をはやし、生きていこうとする玉ねぎや、サツマイモたち。
とても身近に生命の神秘を見せてくれる野菜たち。
調べていくうちに、芽を出した厄介者も愛おしくなるので不思議ですね。
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