そのピリっとした辛味が、薬味や和食のアクセントにもなる長ネギですが、その辛味は「硫化アリル」が原因であると言われています。
この硫化アリルはどういった成分なのか調べてみました。
硫化アリルは疲労回復に役立つ？！
硫化アリルは辛味を感じる成分と言われています。
血液中の糖代謝を活性化させて、各臓器にエネルギーとして届けて、疲労回復の役割を果たしてくれたり、さらには血液をサラサラにする効果、殺菌効果、神経を鎮める効果など、多くの効能が期待できる成分だと言われています。
その効能から、長ネギは風邪を引いたときなどの肉体疲労や栄養補給に役立つと言われ、古来から薬膳として食用されていたとされています。
効能は奈良時代から認められていた？
長ネギに含まれる硫化アリルの効果は、奈良時代から認められており、民間療法のひとつとして今でも残っているようです。
長ネギはアジア発祥の野菜で、日本では奈良時代から栽培が始まっていたと言われています。
魚が多く取れる島国の日本では、火を通さずに魚を食する文化も多く残っていますが、長ネギと一緒に食べたり、調理したりすることで、生食時の腹痛や下痢、食あたりなどを抑える役割を果たしていたとされています。
辛味を抑える方法は？
硫化アリルは熱に弱いとされています。
長ネギの辛味が苦手だと感じる場合は、１分程度レンジで温めたり、煮込んだり、湯通しすることで、辛味が軽減されると言われています。
また、冷やしたり、一度冷凍することで硫化アリルの活動を抑えることができ、辛味を抑えることが可能のようです。
食べる部位によって辛味が違う？
長ネギの白い部分には辛味成分のほか、糖分が多く含まれており、糖度の違いは青い部分に比べて１．５倍近くあるとされています。
辛味が苦手な場合は、上記の加熱処理や冷凍などの他、白い部分を多く利用するのも効果的と言えるでしょう。
まとめ
長ネギが辛い理由は「硫化アリル」と呼ばれる成分が含まれているからのようですが、一方で疲労回復などに期待できる効果を持っていることがわかりました。
加熱処理などで辛味を抑えることも可能ですが、成分が壊れてしまう可能性もあるので、長ネギの辛味を生かした料理法を試してみることをおすすめします。
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