トウモロコシにのみ発病する黒穂病とはどのような病気なのでしょう。
黒穂病が発生した場合にはどのような薬剤を散布すれば良いのでしょうか?
トウモロコシ黒穂病について調べてみました。
トウモロコシ黒穂病とは?
トウモロコシ黒穂病とは、病原糸状菌ウスティラゴ・メイディスにより引き起こされる土壌伝染性の病害で、梅雨明け頃から夏にかけて発生します。
生育初期に発病してしまうと枯れてしまう場合もあります。
葉・節・穂にゴール(こぶ)と呼ばれる肥大組織を作って、穂全体的に発生すると直径およそ20cm以上の白いこぶになります。
外側は艶のある白い皮膜に覆われていて、これが徐々に膨らんで内部には黒い粉を大量に作ります。
この粉は病原菌の胞子で、皮膜が破れると飛び散って蔓延してしまいます。
地面に落ちた胞子は地中でも数年生存していて、翌春には地中で発芽して若い植物体に再び感染してしまいます。
若いこぶを食用にする国もありますが、アルカロイド類を産生して毒性があるとされているので、食用または家畜の給与には適さないです。
トウモロコシ黒穂病の防除方法は?
病原菌はトウモロコシのみに感染するので、多発した土壌では他の作物と輪作するようにしましょう。
胞子の土中での生存期間は長いために、3年以上の間隔を空けた輪作をするようにしましょう。
トウモロコシの品種によって抵抗性程度が異なるので、抵抗性品種の作付けが良いとされます。
窒素肥料の多量を避けて、植物体を健全に育てるようにしましょう。
登録農薬は無くて、植物体への殺菌剤散布は出来ませんが、市販の種子は薬剤粉衣されているので伝染源にはなりません。
発病個体は除去して土壌衛生の改善に努めるようにしましょう。
幼苗期に降雨に当たらないようにトンネル栽培にしましょう。
排水の悪い土壌は排水を良くするようにしましょう。
トウモロコシ黒穂病の農薬や食用にしている国がある?
メキシコではクロボキン類の一種であるトウモロコシ黒穂病菌に感染した穂を、ウイトラコチェと呼んで若いこぶを食用としています。
トウモロコシ黒穂病の登録農薬はありません。
まとめ
トウモロコシ黒穂病や登録農薬が無いことを初めて知りました。
トウモロコシ黒穂病を避けるために、輪作することが重要だと思いました。
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