常温で保存している玉ねぎや、栽培中の玉ねぎに、小さな黒い虫がついていることがあります。
野菜には、虫に好かれやすい野菜や、虫がつきにくい野菜があり、玉ねぎはつきにくい野菜と言われています。
特に虫に好まれている野菜は、アブラナ科の野菜で、キャベツや白菜、ブロッコリーなどです。
しかし、つきにくいというだけで、全く虫の害を受けないわけではありません。
虫の中には、ネギ類を特に好むヤツがいます。
それが、この小さな黒い虫です。
ネギアブラムシについて
黒色のアブラムシで、玉ねぎ、ネギ、にんにく、のびる、ニラなどのネギ属の植物に寄生します。
4月頃から発生して5月~6月に最も多く発生し、夏場は減少しますが、秋に再び現れることがあります。
薬剤に対して弱い虫ですが繁殖力が旺盛で、葉っぱや花が真っ黒になるほどのコロニーを作ります。
ネギアブラムシに汁を吸われた葉は生育が止まり、花の中に寄生されると結実を妨げられ、増えすぎると玉ねぎの株は枯れてしまいます。
また被害にあうと、べと病という病気にかかりやすくなり、ネギ萎縮病ウィルスを媒介する虫でもあるため、感染した葉は凸凹ができて萎縮します。
生態は不明!?
ネギアブラムシの詳細な生態は不明ですが、特に雨が少ないと発生が多くなるようです。
夏季には、ほとんど見ることがなくなります。
雌のみでも増えることのできる単為生殖で、早い時には一週間から10日で成虫になり寄生の密度が増えると飛んで他の株に分散、移動します。
日当たりの悪いところに発生する傾向があり、なぜかネギ類のみに寄生して、キャベツやトマトには全く寄生しないようです。
駆除方法とは?
ネギアブラムシは他の害虫への防除を、しっかりと行っていれば、あまり発生しないようです。
また発生しても農薬以外の物でも手軽に駆除できる虫です。
発生が少しだけの場合は、こまめに虫を取り除くことで駆除できます。
しかし繁殖してしまった場合は、手作りの防虫スプレーで駆除することができます。
アブラムシの呼吸機能を奪うことで駆除するという効果が期待できるものは、牛乳か酢、中性洗剤で作ったスプレーです。
牛乳の場合は、そのままか、もしくは水で薄めたものをスプレー容器に入れて散布します。
酢の場合は、水と1対1の割合で薄めたものを、中性洗剤は少量を水に加えて、少しだけ油を足したものをスプレーします。
まとめ
スプレーして虫を駆除した後は、すぐに水で洗い流すことを忘れてはいけません。
玉ねぎが枯れてしまいます。
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