キャベツは、1年中、毎日、店頭に並んでいます。
あれだけのキャベツが日本中の店先に並ぶのですから、生産量はともかく、さぞかし丈夫な野菜だろうと思ってしまいます。
実際の産地では、どの様な苦労があるのでしょう。
特に、キャベツの病気では、どの様なものがあり、どの様な症状を見せるのかが気になります。
キャベツの病気について調べてみました。
キャベツについて
- アブラナ科で越冬する植物
- 原産は、欧州の西部海岸地域といわれるが、亜冷帯(温帯の中の寒い地域)で広く栽培
- 古代エジプトでは、薬として使われていた
- ブロッコリーやカリフラワーなどと同じ仲間である
- ケールは、キャベツの原種に近いといわれる
キャベツについては、一般的にこの様にいわれている様です。
キャベツの病気
キャベツの病気の危険は、芽吹いた時点から始まっている様です。
また、その年にかかった病気は、また次の年にもかかる恐れがある様です。
幼苗期にかかる病気
- 黒すす病:すす病菌というカビの一種
幼苗のどこかしこに、黒や褐色のシミができ、やがて全体に広がり、腐ってしまいます。
- 苗立枯(イネタチガレ)病:糸状菌というカビの一種
幼苗の根に近い茎が痩せて、水が溜まった様になり、腐り始め、やがて株全体に広がります。
- ピシウム腐敗病:白色綿毛状のカビ(病原菌の菌糸)の一種
始まりは幼苗の根に近い茎が水が溜まった様になり、その後茎は痩せて、白く腐ります。
葉のかかる病気
- べと病:別名「露菌病」ともいわれ、糸状菌というカビの一種
様々な形の斑点が現れ、白いカビが葉の裏に現れ、それは、葉が濡れている状態が続いていることが多い時に感染することが多く、そのまま濡れている状態ではべとべとします。
- 黒腐(クログサレ)病:細菌の一種
斑点は葉の縁に現れ、その形は「V字」に見え、葉脈は黒く変わります。
- マグネシウム欠乏病:キャベツの生育環境(土壌)のマグネシウム不足
葉脈に挟まれた葉が薄い黄色に変わるが、それは古い葉に多く現れます。
- カルシウム欠乏症:キャベツの生育環境(土壌)の栄養が悪く、乾燥が感染をより高める
球状に生長した新しい葉の端や周りが枯れます。
- 灰色カビ病:カビ菌の一種
下に付く葉(地面に近い場所)の縁に褐色の斑点が現れ、やがて灰色のカビが生えます。
- 黒斑細菌病:細菌の一種
水を含んだ斑点や黒く褐色の様々な形の斑点が現れます。
- 黒斑病:糸状菌というカビの一種
形のはっきりした2~10mmほどの黒い円状の斑点が現れ、その周りは黄色く色が変わり、緑との境も比較的はっきりしています。
- 黒すす病:糸状菌というカビの一種
キャベツの上で増え続け、形のはっきりした黒い円状の斑点が現れ、その後は、すすの様な胞子が作られます。
株全体に影響の出る病気
- 軟腐病:細菌の一種
カビは生えずに、柔らかくなって、やがて腐り、悪臭がします。
- 菌核病:糸状菌というカビの一種
白いカビが生え、それが綿の様で、その後は、「菌核」が現れます。
- 腐敗病:細菌の一種
カビは生えず、球状の葉が腐り、黒く変色します。
- 萎黄病:糸状菌というカビの一種
株の片側に発病し、生長過程で奇形となり、葉脈は茶色に変色します。
- バーティシリウム萎凋病:糸状菌というカビの一種
キャベツの下の葉から順に黄色に変色し、やがて葉は落ち、葉脈は茶色に変色します。
- 根こぶ病:糸状菌というカビの一種
キャベツの下の葉から順に黄色に変色し、しおれたり枯れたりします。
- 根朽病:糸状菌というカビの一種
株が衰え、下の葉が黄色や赤紫色に変色します。
- 株腐れ:環境や病原菌、カビなど
株が腐る速度は比較的速く、外から順に腐るためにキャベツの中に届くのは遅く、葉にできる斑点は薄い黒や薄い茶色に変色します。
根や茎に影響の出る病気
- 根こぶ病:糸状菌というカビの一種
キャベツの下の葉から順に黄色に変色し、しおれたり枯れたりします。
- 根朽病:糸状菌というカビの一種
株が衰え、下の葉が黄色や赤紫色に変色します。
まとめ
たくさんのキャベツを店頭で見ていただけでは、こんなにもたくさんの病気があることが想像もできず、とても驚きました。
キャベツがかかる病気は、カビと細菌がほとんどで、もし、何らかの病気を出してしまったら、次の代にも影響が出る場合があるということが分かりました。
生産農家は、その様な事態にならないために、注意深く畑の管理をしている様です。
農家にとって、病気は大敵だということがよく分かりました。
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