カレーの調味料と言えば一般に“ターメリック”という言葉が浮かびますね。
香り立つターメリックは単にカレーに加えるだけでなくターメリックライスとしてもカレーとのコラボをより楽しめるスパイスです。
さて、実はタイトルに示した“ウコン”を英名でターメリックと言うことをみなさんはご存じでしょうか?
そうであれば、普通は同じものであると認識出来ますよね。
ところが、調べてみると両者には種類によって違いがあることが判りました。
そこで今回はウコンとターメリックの違いに着目してその内容をご紹介したいと思います。
ターメリックとは?
一般的にターメリックは、ショウガ科の多年草に属します。
元来、ターメリックは、紀元前970年頃に東インド地方で収穫が始まったと言われています。
日本に伝来したのは室町時代頃と言われ、江戸時代に入ると広く庶民の間にも流通するようになりました。
現在では、カレー粉やたくあんなどの着色類の他、衣服等の染料にも利用されています。
そして実はこのターメリックはウコンの一部の種類を指しています。
ウコンの種類とターメリックとの違いは?
- 秋ウコン(赤ウコン)
7~8月頃に花を咲かせます。
前述したように食用としてカレーの着色料や衣服の染料などに利用されます。
これが、英名でターメリックと呼ばれるウコンです。
苦みは無く外観はオレンジ色です。
このウコンには根菜に”クルクミン“という染料の原料となる成分が含まれています。
効能面では鉄分やミネラル分を多く含み、肝臓機能の向上によいとされ二日酔いに効果があると言われています。
- 春ウコン(黄ウコン)
4~5月頃にピンク色の花を咲かせます。
外側面は白色系で切り口は黄色を帯びています。
苦みが強く、ミネラルや精油成分が豊富ですので、主に健康食品等に利用されています。
ワイルド・ターメリックとも言いますが、いわゆるターメリックではありません。
効能面では胃炎・胃潰瘍等の障害の改善に効果があると言われています。
- 紫ウコン(ガジュツ)
ショウガ属で莪朮(ガジュツ)とも呼ばれます。
外観は秋ウコンと変わらないのですが、輪切りにするとその切り口は紫色を帯びています。
これには”クルクミン“は乏しく精油成分のみの組成となっておりますが、100種類もの成分が含まれていて、抗酸化作用や排毒作用、宿便の排出作用や風邪等の予防によいと言われています。
鬱金(ウコン)は、ショウガ科の多年草「ウコン」の根茎をそのまま又はコルク層を除いたものを、通例、湯通ししたもの。別名「秋ウコン」。主要成分クルクミンは二日酔い防止などに。香料で使う場合は「ターメリック」と呼ばれ、風味付けや黄色色素として使われる
⇒なまやく。我蒁の兄。おばかキャラ— なまやく。生薬bot (@namayaku) 2018年2月7日
まとめ
以上、今回はウコンとターメリックの違いに着目してその内容をご紹介させていただきました。
最後にウコンに含まれる鉄分は栽培地や栽培方法によってその量は違いますが、摂りすぎると肝臓に過剰な影響が出る恐れもありますので、注意が必要であることを付け加えておきます。
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