かぼちゃは夏野菜として知られていますね。

また、冬至には無病息災を祈念して食べるなど、幅広いシーンで食卓に並ぶことの多いかぼちゃですが、実は秋の季語だということをご存知でしたか?

季語を知っておくと、日本人として色々と役立つことも多いので、この機会に学んでおきましょう。

なぜ、かぼちゃは秋の季語なのでしょうか。

かぼちゃ 秋 季語

かぼちゃは秋の季語

かぼちゃの季節感

かぼちゃに感じる季節感は人によって様々なようです。

夏の暑い盛りに食べることもあれば、秋にバーベキューなどで楽しむことも。

また、健康を祈念して冬至の日にかぼちゃを食べるのも古くから伝わる日本の風習ですね。

かぼちゃは秋に実を結ぶ

かぼちゃは夏に茎が地を這いながら伸び、黄色い大きな花を開花させた後に、秋に結実してごろごろと畑に転がります。

畑にずっしりと大きなかぼちゃが寝転んでいる様子は、ゆるぎない姿や逞しい様、時としてユーモラスな様として秋の季語として使われます。

仲秋の季語

夏の生育時に見られるかぼちゃの黄色い花もとても綺麗ですが、それはそれとして、季語として使われることはありません。

また、秋の季節は初秋と仲秋、そして晩秋の三つに分かれます。

かぼちゃの花の時期といわれる八月は初秋に分類され、かぼちゃが結実を迎えるのは仲秋の九月です。

ですので、ひと言に秋の季語と云っても、かぼちゃの場合は仲秋の頃の季語として使われるようです。

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かぼちゃの秋の季語の俳句

西東三鬼

かぼちゃが季語として使われている俳句には、有名なものでは西東三鬼の俳句があります。

西東三鬼はボヘミアン的な放浪生活を異国で続けた後に俳句の世界に入りました。

ハロウィン

かぼちゃを季語とした三鬼の俳句は50年以上も前に詠まれたものですが、開拓小屋が登場していることから、当時の日本人にはまだまだ珍しい異国のハロウィンを題材にしたものと思われます。

11月のハロウィンは秋の分類では晩秋になるので、秋の季語としてはおかしいと思われた方も多いのではないでしょうか。

伝統的な俳句を嫌った三鬼の信念がよく現れた俳句と云えるでしょう。

まとめ

かぼちゃが秋の季語ということを知ることができました。

こうしてみると、日本の俳句というのは伝統的であり、季語を大事に使ってこそ面白いものなのでしょう。

異端児としてそこから脱した俳句を思い付くのも良いですが、ある程度名を成さないと認められないものかも知れません。

どのような世界もそこは一緒ですね。

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