ビタミンAには、レチノール、レチナール、レチノイ酸の三種類があります。
ビタミンAというとき、レチノールの場合が多いです。
レチノールは動物性食品にのみ含まれています。
植物にはビタミンになる前の物質であるプロビタミンが含まれ、プロビタミンが人の体に取り込まれるとビタミンに変換されます。
人の体に取り込まれてビタミンAに変換されるものに、αカロテン、βカロテン、γカロテンなどのカロテンがあるが、ビタミンAとして作用する割合が高いのはβカロテンです。
βカロテンは、人の体内でビタミンAの必要量に応じて変換され、ビタミンAとして働きます。
残りはそのままβカロテンとして働きます。
βカロテンは、強い抗酸化作用を有し、老化につながったり、生活習慣病を引き起こしたりする元である活性酸素を除去したり、免疫力を高めたりする働きをするといわれています。
βカロテンから変換されるビタミンAは、視覚機能の維持や肌の機能の維持の働きをするといわれています。
ビタミンAが欠乏すると、夜盲症になったり、肌が荒れたりすることがあるそうです。
ほうれん草におけるβカロテンの損失率
野菜のβカロテンの量(100g中)
- モロヘイヤ10000μg
- にんじん8600 μg
- パセリ7400μg
- ほうれん草(茹で)5400μg
- 春菊(茹で)5300μg
- 春菊(生)4500μg
- にら茹で4400μg
- ほうれん草(生)4200μg
- にら生3500μg
となっている(出典;簡単!栄養andカロリー計算https://www.eiyoukeisan.com)
ほうれん草は非常に多いです。
しかし、調理法によって吸収率が10%から80%まで異なることが知られています。
すなわち損失率からみると90%から20%も調理法で異なるということです。
ほうれん草を3分間茹でたとき残存率31~40%
ほうれん草を蒸したときの残存率41~50%
ほうれん草を炒めたときの残存率81~90%
というデータがある。(出典:健康元気kenco-genki.com)
生よりも茹でる、茹でるよりも蒸す、蒸すよりも炒めるか揚げる方が、βカロテンの残存率は大きいです。
吸収率を大きく、すなわち損失率が小さくするためには、βカロテンが脂溶性のビタミンであることから、炒めたり、油で揚げたりする調理方法が良いといえます。
まとめ
βカロテンの一日の摂取量の目安は3600μgであるから、ほうれん草の茹でたものを200g食べると十分であるが、炒めたものでは半分で済みます。
しかし、200℃近い高温にすると、熱でカロテンが破壊されるといわれるので、そこは注意が必要です。
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