梅干しを食べる時に、種を食べると毒があると言われていました。
しかし、梅干しの種には栄養素が多く含まれているとも言われています。
これはどういうことなのでしょうか。
梅の種には毒が含まれているのでしょうか。
梅の種について
梅の種をあけると硬い皮につつまれた「仁」という実があります。
別名「天神様」と言われ、菅原道真公が好んだことから付けられました。
菅原道真が好んだ梅に対して庶民も梅にありがたいと思うようになったことから、梅の種の中には、「天神様」 がいると信じられるようになりました。
「天神様」がいらっしゃる梅の種を粗末に扱えないと、江戸時代、太宰府天満宮に「梅干の種納め所」が設けられました。
現在でも太宰府天満宮に「梅干の種納め所」があります。
梅の種の中にある仁の部分には「アミグダリン」という青酸配糖体が含まれています。
アミグダリンは、胃腸などで酵素によって分解されシアン化合物（青酸）となります。
梅の種による青酸中毒について
梅の種を食べることによって、青酸中毒を起こし、命を落とすこともあると言われてきました。
しかし、未熟なものを食べた場合には問題ですが、熟している実では、濃度が下がるので中毒が起こることはほとんどありません。
梅干しの種を食べることで、体内でアミグダリンが分解され、チオシアネートと安息香酸という無害の物質に変わります。
無害なだけではなく、鎮痛作用や消炎作用、整腸作用や殺菌作用が期待されていると言われています。
まとめ
梅の種を食べると毒があると言われていますが、これは、梅の種に含まれている青酸によって引き起こされているものだと言われています。
若い梅であれば、青酸中毒を起こし、亡くなるケースもあると言われていますが、熟した実であれば、濃度が下がるので、中毒を引き起こすことはほとんどないと言われています。
梅干しの種に関しては、体内でアミグダリンが分解され、チオシアネートと安息香酸という無害の物質になるので安心です。
鎮痛作用や消炎作用、整腸作用や殺菌作用も期待できるようですよ。
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