中国の広州で、今桜の花が人気だそうです。
広州は、日本の沖縄と同緯度らしいですが、桜のイメージは特にないのではないでしょうか？
中国人の好きな春の花と言えば、梅だそうですが、なぜ今、桜が人気なのでしょう？
広州地方は現在、富裕層が多く占める地域で、住環境に対して美意識が働くようになったせいか、桜の美しさを愛でる市民が増えてきたそうです。
梅に求める美意識
豊かになった広州市民が桜に求めるのは、いわゆる、桜の持つ散り際の美しさではないようです。
中国の広州では、桜でも、長く咲いて、色も濃いピンクのものが好まれるということなので、要するに、中国の梅に求める美意識を、品種改良後の広州の桜にも、同様に求めているということらしいですね。
日本人の美意識
日本人が桜の散り際に美意識を感じ、魅了される原因は、日本人はまさに武士だからという理由でしょう。
潔い精神が尊ばれる国民感情では、はかない命に美意識を見出すことになるのだと思います。
一方、中国人は、文人ということでしょう。
厳しい風土で粘り強く生きる精神、生命力こそ尊ばれるという考え方であるので、桜の様にすぐに散る花よりもむしろ、色鮮やかに、粘り強く咲く梅こそが、中国人の美意識にかなうのだろうと思います。
桜こそ日本の美しさ
このように、日本の桜と中国の梅における比較論が考えられるのですが、本当のところは、どうなんでしょうか？
中国人の梅に対する考え方や感じ方は、日本人の桜に抱く感情とはまた違うのだろうとは思いますが…。
春、咲き誇る桜を眺めると、つくづく、桜こそ日本の花であり、日本を代表する、日本を形容する花だと思いますね。
桜のある風景を見ていると、まさにこれこそ、日本の美しさだと感慨深い思いに浸るわけですね。
まとめ
桜が日本の風土から消えてしまったら、それこそ、日本の魂の没したことを意味するものでしょう。
自然の美しさこそが、日本の持つ本来の美しさでしょうから、その日本の美しさを象徴する桜が、最も美しい日本の自然であると思います。
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