レタスの栽培には、その成長過程で気を付けなければならないことの1つに「腐敗病」という病気の発生があります。
1度、腐敗病が発生してしまうと、せっかくのレタスの成長を、そこでストップさせなければならず、畑での発生なら出荷もできなくなってしまう深刻な病気の様です。
腐敗病について調べてみました。
レタスの腐敗病
腐敗病を引き起こす病気の原因になる細菌
腐敗病を引き起こす原因となる細菌は、3種類ある様です。
- シュウドモナス チコリ
- シュウドモナス マージナリス
- シュウドモナス ビリデイフラバ
発生時期
レタス栽培の地域によって多少の違いはある様ですが、おおむね次の様にいわれているそうです。
- 春レタスに多い
- 春レタスの栽培は気温が低くなる年末年始の植え付け(収穫は2月頃)の頃
- ビニールハウスやトンネル栽培
- 温度と湿度が適当でない環境
・・・など。
- 8~9月の高冷地型収穫レタスと、秋と初冬の平地型収穫レタスに多い
- レタスの成長に適した気温と湿度が保てないとかかりやすい
- 悪天候などによるレタスの成長環境の急激な変化
- 春レタスに比べて、発生率は高い
・・・など。
原因
- 春レタス
「シュウドモナス マージナリス」と「シュウドモナス ビリデイフラバ」が原因です。
- 細菌の繁殖力はそれほど強くないので、健康なレタスへの影響はほとんどない
- 温度や湿度の管理を怠る(25~30度で発生しやすくなる)
- 急激な変化による葉が玉状になる頃の生育不良
- 様々な原因によるレタスへの傷
・・・など。
- 8~9月の高冷地型収穫レタスと、秋と初冬の平地型収穫レタス
「シュウドモナス チコリ」が原因です。
- 細菌自体の繁殖力が強い
- 気温が20~25℃で発生しやすくなり、高温になればなるほど爆発的に増える
- 様々な原因によるレタスへの傷
・・・など。
腐敗病の対策
腐敗病の型
どちらの病気も原因は細菌によるものですが、次の2つの型がある様です。
- 褐斑型:葉が玉状になる頃から下の葉の数枚が変色し、腐敗する
- 褐色腐敗型:外葉の縁から変色し、葉脈へ広がる
対策
早期発見が不可欠の様です。
- 苗を植えた時から、しっかり温度と湿度の管理をする
- 葉が玉状になる頃から収穫時期に向かって、換気を進めていく
- 冷害を受ける前に保護する
- レタスに傷を作らない様にする
- 天気の良い日に防除するための防除薬を使う(夕方までには薬が乾くことが重要)
- 症状のある株を見つけたら、すぐに取り払う
- 思い切って周りのレタスも取り去り、ほかのレタスにも防除薬を丁寧にかける
・・・など。
まとめ
レタスの腐敗病は、夏栽培とビニールハウス栽培などの内部の温度と湿度が上がることで発生する様です。
腐敗病の原因は、細菌でした。
レタスに傷がない健康な状態であれば、侵されることはほとんどありませんが、わずかな傷からその細菌が侵入し、場合によっては、畑全体に被害を及ぼし、レタスが全滅するほどの威力を持っているということに驚きました。
それを防ぐには、普段からのレタスの観察と温度と湿度の管理を基本として、わずかな変化も見逃さないことでした。
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