家庭にはいつもある身近な野菜の玉ねぎ。
あまりに身近な存在なので、すぐに実験学習に使えます。
そして分かりやすい。
玉ねぎを材料にして細胞の不思議を考えてみましょう。
玉ねぎはどこを食べている?
何も考えずに玉ねぎを食べていましたが、一体食べ物としての玉ねぎは植物としてどの部分に当たるのでしょうか。
玉の下からはしっかりと根がでてきます。
玉ねぎは球根だと思っていますが、果たして根なのでしょうか。
根から根が出る・・・のでしょうか。
玉ねぎの皮というか表皮ではなく、食べる部分の白いところは何なのでしょうか。
茎に続いているので、茎?
実際には葉であるようです。
意外ですね。
その食べ物としての葉や成長の早い根を使って実験は進められます。
玉ねぎの細胞の構造
玉ねぎ全体の構造が分かったので、細胞の構造を見てみましょう。
核
- 遺伝の元となるDNAを含むところ
細胞膜
- 細胞を包む膜のこと
- 養分や不要なものは細胞膜を出入りできる
- 小さな分子を通す
細胞壁
- 細胞膜の外側を包んで茎や葉を丈夫にする
- 植物細胞にのみあり、動物細胞にはない
葉緑体
- 葉緑素が光合成を行って作られた養分を蓄えたりできる場所
- 葉緑素も存在する
液胞
- 植物の細胞が成長するとできる隙間
- 若い細胞にはない
- 液体が入っている
- 成長がすすむとおおきくなる
玉ねぎを観察しているけど他の植物や動物の細胞も同じなの?
まったく同じではありません。
細胞壁は動物細胞にはありません。
植物はセルロースを主体とした細胞壁で茎や葉を守っています。
植物細胞にあって動物細胞にないものがあと2つあります。
一つは葉緑体です。
この葉緑体も植物細胞のすべてにあるわけではありません。
日の当たらない根の部分などにはありません。
もう一つは液胞です。
これは老廃物を貯めておくところです。
動物細胞にはありません。
若い植物細胞には液胞はなく、成長するにしたがって大きくなります。
まとめ
たかが玉ねぎ、されど玉ねぎでしょうか。
栄養分が豊富だとか、何とかに効くとかいう以前に、学習段階の実験にも使われる玉ねぎ。
分かりやすい構造を持っていて、理科実験の力強い味方です。
動物と植物の細胞の違いなど、玉ねぎの細胞をもとにすればよくわかります。
昔々になってしまった理科実験ですが、あぁそうだったのかと思い出して懐かしい思いになりました。
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