10年近く続くアスパラガスの栽培において、毎年重要な役割を持っているのが『立茎』という作業です。
この工程が次年度の収穫に大きく影響しますので、その意味と方法をきちんと理解しておくことが大切ですね。
立茎って何?
私たちが食べるアスパラガスは、土の中から出てきて間がない若茎です。
春に生えてくるこの若茎を収穫していくわけですが、生えてくるものすべてを摘み取らないようにします。
摘み取らないで置いておいたものをそのまま伸ばし、葉が開いた状態にしておくことを立茎と言います。
なぜ立茎をするの?
アスパラガスの春の若茎は、前の年に地中の株にしっかりと蓄えられた養分を使っておいしく育ちますが、養分にも限りがあります。
そこで、再び養分を蓄えるために立茎を行うのです。
収穫しないでそのままぐんぐんと伸びていったアスパラガスの茎は枝葉を増やし木のような形状になります。
そして日光の強い夏に光合成をしっかり行い、それ以降の養分を貯蔵していきます。
立茎の方法は?気をつけることはある?
春の収穫がだいたい1ヶ月程度続いた後、一旦収穫をやめ、太さ1cm程度の茎を1株あたり数本残して残りの若茎は収穫してしまいます。
枝葉が出てきたら、下のほうの枝を取り除いて採光や風通しを良くするといいでしょう。
そして、たっぷりとした水分と追肥を与えます。
茎は成長したら2m近くになりますが、茎が細いので風などで倒れないようにネットで枠を作り支えるようにするのがいいそうです。
背丈が140cm程度になったら先端を切り、細いわき芽も取り除くようにして下さい。
なお、この茎は、冬が近づいて枯れてきたら刈り取り、細菌などの被害に遭わないよう地上部を焼いて越冬するという流れになるのです。
アスパラ立茎中の朝の収穫作業中~~~♪p(^-^)qp(^-^)q pic.twitter.com/n2HE7imnfg
— すえつぐ自然農園 (@suetsugunouen01) 2015年3月28日
まとめ
10年近い長い期間収穫を続けるためには、立茎が重要な役割を持っていることがわかります。
しっかり収穫した後は、追肥と水分をきちんと与えた上でアスパラガス自身を栄養分蓄積モードに切り替えてあげることが大切なのですね。
また、「立茎栽培」といって、立茎をしながら同時進行で収穫も行う栽培方法もあるようです。
生命力あふれるアスパラガスならではの栽培方法といえるかもしれませんね。
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