一般的に芋類はでんぷんが多く含まれるため、生で食べると下痢しやすくなると言われます。
山芋の主成分も炭水化物のでんぷんですが、分解酵素のアミラーゼを豊富に含んでいるので、生食できるのが大きな特徴です。
また、他にもビタミン類やカリウム、食物繊維などがバランスよく含まれているので、美容やダイエット効果も期待といわれる食材ですが、実際はどうなのでしょうか?
山芋のカロリーや炭水化物、糖質などの成分を、他の芋類などと比べてみましょう。
山芋は意外と低カロリー?
山芋も種類によって差がありますが、一般的にスーパーにならんでいる長芋の100gあたりのカロリーは約65kcal程度です。
同じ100gでじゃがいもが76kcal、さつまいもは132kcalですので、他の芋類に比べると低カロリーであることがわかります。
また同じ山芋類で比較すると、大和芋は100gあたり123kcal、いちょう芋は108kcalということで、長芋より若干カロリーは高めになります。
これは、大和芋やいちょう芋が長芋に比べて水分量が少なく、タンパク質を多く含むからだということです。
山芋のダイエット効果は?
ダイエットには糖質制限やカロリー制限などの方法がありますが、炭水化物が主成分となる芋類は糖質が多いイメージです。
長芋のカロリーは他の芋類よりは低めでしたが、糖質はどうでしょうか?
100gあたりで比較すると、長芋が13.0gであるのに対し、じゃがいもが16.2g、さつまいもは29.0gということです。
ちなみに同じ炭水化物が主成分である白米は36.4g、食パンは44.4g、スパゲティは69.4gとなり、やはり長芋が一番低い値であることがわかりました。
山芋は本当にダイエットに向いている?
特に長芋は芋類の中でもカロリーと糖質ともに低いほうですし、健康的においしく食べてダイエットできそうなイメージがありますよね。
しかし、特にとろろ芋にした場合などは飲み込むように食べてしまうので、満腹感が得られにくいかもしれません。
また、それ自体は淡白な味なので、調理法や一緒に食べるものについても工夫した方がよさそうですね。
ビタミン類や消化酵素や食物繊維など栄養豊富な食材ですので、日々の食事にうまく取り入れて、少しずつ体の中からきれいになっていくのが理想的なのではないでしょうか?
まとめ
炭水化物が太りやすいという意識で、炭水化物抜きダイエットをする方もいらっしゃいますが、これはあまりいい方法ではなさそうです。
炭水化物を抜くと糖分も不足し、疲れやすく集中力も低下すると言われます。
何より栄養のバランスが崩れることによる体調不良や病気が心配ですよね。
山芋の栄養素の効能をちゃんと知った上で、あわせる食材や調理法を工夫し、健康的な体づくりのできる食生活を目指したいものです。
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