レタス栽培は、今や家庭菜園の1つとして名前があがる様になりました。
また、「レタス栽培キット」なども販売され、より身近になった様に思えます。
実は、リ-フレタス(サラダ菜やサンチョなど)の栽培よりも玉レタスの栽培の方が難しいといわれていて、玉レタスの栽培キットは見かけません。
玉レタスは、リーフレタスよりも栽培期間が長く、葉が溶けてしまう病気にかかりやすいなどといわれている様です。
玉レタスの「葉が溶ける現象」について、調べます。
目次
レタスの葉が「溶ける」の意味とは?
レタスの葉が溶けるというのは、レタスの葉が氷の様に実際に溶けてなくなるわけではなく、レタスのかさ(高さや厚み)がなくなって腐ってしまうという意味の様です。
一般的に「レタスが腐る」ことを「レタスの葉が溶ける」といいます。
レタスの葉が溶けやすい時期とは?
レタスの葉が溶けやすい時期は、レタスを植える時期と関係している様です。
通常、レタスは、①秋植え、②春植えの2回となっている様ですが、レタスの葉が溶けやすいのは、気温が夏に向かって上がっていく春栽培の方だということです。
①秋植え:9月中旬~10月上旬
②春植え:3月中旬~4月いっぱい
レタスは、元々冷涼な環境を好み、適しているといわれています。
そのために、通常は家庭菜園でも気温が冬に向かって下がってくる「秋植え」がほとんどの様です。
レタスの葉が溶ける原因とは?
最も考えられる病気のは、「軟腐病」と「菌核病」という細菌による病気の様です。
軟腐病(ナンプビョウ)
- 原因菌
「エルウィニア カロトボーラ」、「サブスピーシーズ カロトボーラ」というバクテリアです。
- 感染経路
- レタスに傷が付く
- バクテリアが侵入する
- 増えて養分の通り道を塞ぐ
- レタス全体に養分が届かず
- レタスの株全部を腐らせ、溶ける
- 特徴
レタスからは腐った悪臭が漂うので分かりやすいと思います。
気温が高く、湿気が多いと発症しやすいです。
菌核病(キンカクビョウ)
- 原因菌
カビです。
- 感染経路
- レタスの根元(株元)からアメ色の水を含んでブヨブヨになり、腐り始める
- レタスの株全体が、ブヨブヨになって腐る
- レタスの根本に綿に似た白いカビがたくさんできる
- 状態が進むと、ネズミの糞のような黒いカビ(菌)のかたまりが現われる
- さらに進むと、玉レタスの内部まで腐る
- 外側の葉が、花が開く様に腐って枯れる
- 特徴
軟腐病と違い、悪臭はしません。
菌が活発に活動するのは、20℃前後といわれ、15~20℃の低温で発生します。
春と秋の湿気が多い時期に発生すると言われています。
秋まき栽培と、冬の温度管理不足で発症率が上がるそうです。
レタスの葉が溶けることへの対策は?
- とにかく早期発見が重要、見つけ次第、そのレタスは取り除き、薬をまく
- トンネル栽培の場合は、特に換気を良くする
- 薬をまく時は、レタスが玉状になる前(結球前)にする
- アブラナ科の野菜とは、同じ畑で栽培しない
- 畑の土を新しく変える
- 畑を1年間、水田にする
- 真夏で気温が高い時期の20日間以上、畑に水を溜めておく
などがあげられます。
まとめ
レタス栽培は、通常、気温が冬に向かって下がってくる「秋植え」がほとんどとはいいますが、自然相手の環境の中でのレタス栽培ですから、「絶対はあり得ない」と思う方が良さそうです。
考えられる病気の1つ、軟腐病は、気温が夏に向かって上がっていく春だけに限らず、冬に向かっていく秋にも、葉が玉状になる結球期に平年より気温や湿度が高いと発症しやすくなるということが分かりました。
一方、菌核病はカビが原因で、レタスの根元に広がり、入り込み、レタス全体を腐らせるとのことでした。
厄介なことに、そのカビは、レタスの栽培されない時期の畑にも数年とどまる様で、次の健康なレタスにまで感染する可能性が高いとのことでした。
次の世代に残さない対策が必須の様でした。
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