アスパラガスの栽培には2つの方法があるのをご存知でしょうか?

アスパラガスは比較的低い温度で生育するため、北日本では主に「露地栽培」を行ってきました。

出荷量全国1位の北海道、2位の長野県などがそうで、春に伸びる芽のみを収穫します。

もう1つの栽培方法は「半促成長期どり」と呼ばれるもので、簡易なビニールハウスの中でアスパラガスを栽培し、2~3月頃に春芽を収穫してその後立茎をし、その後に生えてくる夏芽を秋にかけて収穫するという方法です。

1年に2回収穫できるのですから、効率のいい栽培法とも言えますね。

アスパラガス ハウス栽培 方法

アスパラガスのハウス栽培はなぜ始まったの?

アスパラガスは比較的涼しくて雨が少ない気候を好みます。

生育に適した気温が15~20℃ということですので、日本の温暖な地域においては茎枯病などにかかりやすくて収穫量が安定していませんでした。

病気予防を模索していた中、雨よけハウスにはその効果があることがわかり、その後雨よけ栽培が始まったと言われています。

しかし設備投資が必要であるため広くは普及せず、さらに雨よけ栽培の弊害としてアスパラガスの茎が夏に成長しすぎることも問題にされていました。

そこで、たくさん生えてくるアスパラガスの若茎を夏の時期にも収穫することになり、「半促成長期どり」の始まりとなったということです。

ハウス栽培のメリットは?

露地栽培は設備投資が少なく広い面積での栽培が可能ですが、その一方でその作物に適した時期にしか収穫できないし、天候や害虫被害のリスクが大きいとされます。

ハウス栽培にすることにより一年を通じての収穫が可能になり、より高値での出荷が可能となること、気候の変化による影響を減らすことができます。

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ハウス栽培の方法や注意点は?

アスパラガスは涼しい場所を好みます。

生育の最適温度は16~20℃といわれますので、温室の中で気温が上がりすぎると成長に支障をきたしたり高温障害を起こします。

夏はハウスの通気性を良くしたり、強い日光からアスパラガスを守る覆いなどの対応をするのがいいでしょう。

大まかには、1月に刈り取り2~3月が春芽収穫,4~5月が立茎,6~10月が夏芽収穫,11月12月が養分の蓄積といった流れになります。

注意点としては、春芽の収穫をあまり長く行うと、次の夏芽の収穫量が減ってしまうため、45~50日程度にしておくことが挙げられます。

また、収穫回数が路地栽培の倍になりますので、収穫量に応じてこまめな追肥をすること、2回の収穫が終わっても土壌を乾燥させないよう十分な水やりを行うことも大切です。

これにより、冬の間に根に養分を十分に蓄えることができるようになります。

まとめ

アスパラガスのハウス栽培は、主に出荷を行う農家の方対象になるかもしれませんが、小規模でもご家庭で同じような環境が確保できるのであれば、試してみる価値はありそうです。

年に2回も新鮮なアスパラガスを食べることができたらうれしいですよね。

少し手間はかかりますが、工夫次第で豊かな収穫を楽しむことができそうです。

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