レタスは、今では季節に関係なく栽培され、店頭では1年中見ることができますが、本来は、地中海式気候など、冷涼で乾燥した土地が発祥だということです。
そのために、日本国内でのレタス栽培には、レタスに適した環境(気候)作りに気を配りながらの生育が求められます。
日本国内でのレタスは、どの様な方法で栽培されているのでしょう。
目次
レタスに適した気候(産地)
春：4～5月
- 産地：茨城県、長野県、香川県
- 一般的に｢春レタス｣と呼ばれ、東京など大都市近郊で広く栽培されている
- 特に、茨城県は｢春レタス｣の大産地といわれ、たいてい日本国内1位を誇る
夏と秋：6～10月
- 産地：長野県、岩手県、群馬県
- 一般的に｢夏レタス｣と呼ばれ、特に、長野県は、夏の栽培量が、たいてい日本国内1位を誇る
- 長野県は、冷涼な気候で、レタス栽培には適している
冬：11～3月
- 産地：茨城県、香川県、兵庫県
- 特に、瀬戸内海に面した香川県では、温暖で小雨のために、レタス栽培が盛んである
- 特に、茨城県は、冬のレタス栽培量が、たいてい日本国内1位を誇る
- 冬にも｢トンネル栽培法｣でレタスの栽培量を上げている
この様に日本国内全域で栽培されているレタスですが、本来の旬は、｢秋｣ということの様です。
レタスと肥料
土作り
レタスに適した肥料は、土作りから始まっている様です。
苗を植える約2週間前から、畑に元肥(基肥ともいう)として、堆肥(落ち葉や家畜の排泄物などを混ぜ合わせて、発酵させた物)を混ぜて耕し、準備をしておく必要がある様です。
- 米ぬか、油かす、魚粉などの有機物質を混ぜ合わせて発酵させた｢ボカシ肥｣
- 窒素、リン酸、カリウムなどの有機物質を混ぜ合わせた｢バットグアノ｣
など。
元肥は多めに
レタスは、肥料が十分に足りていないと上手に玉状には生長しないそうなので、元肥は、前以て多めに入れておくのが良い様です。
追肥をする
レタスが玉状になってくるタイミングで、約2週間ごとの追肥をすることにより、大きくて丸いレタスを作ることができるそうです。
液肥を与える
レタスがまだ幼い苗の時に、水やりの水代わりに希釈した液肥を与えることで、玉の大きなレタスを作ることができる様です。
レタスの水やり
苗が小さい(幼い苗)時期の水やり
まだまだ自分で立っているのも弱々しい時期ですから、じょうろの水の勢いさえも強すぎるため、手のひらで水を受けながら、苗と苗の間をめがけてかけるのが良い様です。
まだ幼い苗の時期(苗を植えて約2週間)には、多少多めの水を与えるのが良い様ですが、それも苗の根が土に馴染む(根付く)までの間に限るそうです。
レタスの苗が根付く
レタスの苗が土に落ち着いたら(定着したら)、少しずつ水の量を減らし、多少乾燥気味に育成するのが良いということです。
レタスが玉状になり始めた
土の表面が乾くタイミングで水やりをするのが良い様です。
まとめ
レタスを1年中切らさずに店頭に並べられる様に｢春レタス｣や｢夏レタス｣などと名前を変えながらも、生産者の様々な工夫と努力で出荷されている様でしたが、本来の旬は｢秋｣だということが分かり、少し驚きました。
レタス栽培でまず準備しなければならない土作りは、大切な作業の1つの様です。
元肥としての堆肥を、ただ地表にまいただけでは、成分が自然の物質から作られているため、鳥や動物、虫などの餌となってしまうそうです。
そのために、しっかりと混ぜ込んでおくことが大切だということでした。
レタスの幼い苗の時期の水やりは、苗を傷めない様に手のひらを使って水が優しく落ちる様に工夫することが大切だということです。
また、この時期には、水代わりに希釈した液肥を与えることもあるなど、苗の根が落ち着く(定着する)までは、慎重に観察するのが大切だということも分かりました。
また、レタスの生長とともに水の量をだんだん少なくして、レタスが玉状になる頃には、乾燥気味にするなど、｢水やりのタイミングと水の量｣がレタス栽培には大切だと感じました。
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