無農薬栽培がだんだん広まってきている一方、病害虫がインゲンを荒らしてしまうため、どうしても農薬をまくという人もいると思います。

今回は数ある農薬の中でも、インゲン栽培に関して、実用登録されている農薬をご紹介したいと思います。

インゲン 農薬 登録

農薬を上手く利用して病害虫予防へ

インゲンにはアブラムシを筆頭にいろんな害虫が葉や茎を食い荒らしたり、病気が頻繁に起きるせいで、収穫ができないほどの被害にあう家庭もあるそうです。

そんな問題に効果的な農薬。

すぐ農薬を使えば確かに害虫駆除にはなるのですが、その分薬も強い成分を使用しているため、わたしたち人間にもあまり良い影響を与えません。

ですが、農薬といっても効果の違いや薬に含まれている成分をきちんと理解すれば効果的に利用できるので、今回は登録されていて安全な農薬をいくつかお教えいたします。

病気によって農薬を使い分ける

まず最もインゲンの栽培にあたって多い病気が「菌核病」「白絹病」「灰色かび病」の3つだそうです。

菌核病とは20℃以下の低温時に、地際の茎に発生し、褐色~黒色に変色し菌糸が多数出て腐敗して枯れ、菌核は長く土の中に残る病気です。

この病気に効果のある農薬は「セイビアーフロアブル20」という農薬で、長い残効性と耐雨性が特徴の農薬です。

つづいて白絹病。

白絹病は、植物の地際部やまわりの地面が白い糸で覆われたようになり、そのままにしておくと枯れてしまうこともある恐ろしい病気です。

この病気に効くのが「タチガレン液剤」という農薬です。

播種時処理や育苗中の灌注で、移植時の発根・活着促進が増すことの他に、苗の健全化や生育促進にも用いられている農薬です。

そして最後灰色かび病。

灰色かび病は、つぼみや茎葉などにかびが生え、繁殖力が強く被害部が腐敗する病気です。

この病気には「ハーモメイト水溶剤」がおすすめです。

光合成の原料となる成分が入っていたり、蚕やハチなどの虫には影響がないことが特徴です。

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農薬の登録基準

農薬を登録するためには、農薬取締法に基づき製造や輸入、販売に使用など一通りの過程において厳しく審査されます。

また、登録手続きとして農薬の品質や作物への効果、人間への毒性、作物の残留性など様々な審査を得て無事合格したら「独立行政法人農林水産消費安全技術センター(FAMIC)」を経由して農林水産大臣に申請し登録完了となるのです。

まとめ

今回は登録されている農薬についてお話ししました。

みなさんの知っている農薬はありましたか?

登録されるのには厳しい審査基準を得ているものばかりなので、安心して使用できますね。

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