本来は夏の時期に旬を迎えるかぼちゃですが、日本では古くから冬至にかぼちゃを食べる風習があります。
無病息災を祈念して行われる行事ですが、なぜそのような習慣が生まれたのでしょうか。
冬至かぼちゃの栽培についても調べてみました。
なぜ冬至にかぼちゃ?
夏栽培かぼちゃ
一般的にはかぼちゃは夏野菜に分類されます。
関東でのかぼちゃは、3月から4月の早春の時期に種まきをし、収穫は7月から8月に掛けて行われます。
夏野菜のマリネ、バーベキューなどに活躍する食材です。
冬至かぼちゃの伝承
冬至の日にかぼちゃを食べると風邪を引かない、予防になるなど、日本には古くからかぼちゃにまつわる食の伝承があります。
地域によっては、冬至かぼちゃは午前10時に食べるのが良いとの説もあります。
これを現代風に解釈しますと、風邪を引きやすい冬に抵抗力を付けるため、ビタミンやカロチンの多く含まれるかぼちゃを食べて、一日を元気に暮らそうということになるでしょう。
緑黄色野菜の乏しい冬場に足りない栄養素を補おうという、いわば先人の知恵なのですね。
冬至かぼちゃ栽培
冬至かぼちゃ
無病息災を祈念して食べられる冬至かぼちゃの栽培に人気が集まっています。
品種は初心者向きの『えびす』を筆頭に、栗のようにホクホクした『栗えびす』、早生の『ほっこりえびす』などがあります。
えびすは煮物向きで、ほっこりえびすは甘みが強いのが特徴です。
栽培の方法
- 種蒔きは8月上旬から中旬頃に行います。
- 直射日光を避けて、発芽したら双葉が開いた頃に間引きます。
- 株元をワラ等で覆い乾燥を防ぎます。
こまめな水やりと摘芯をし、確実に実を付けたい場合は人工授粉をお薦めします。
冬至かぼちゃの収穫
追肥を施しながら11月上旬から11月下旬頃に収穫をします。
収穫後は乾燥させて追熟させましょう。
冷暗所に10日ほど置くと、水っぽさが抜けてホクホクした甘いかぼちゃになりますよ!
まとめ
冬至にかぼちゃを食べて無病息災で過ごす発想は、実に日本人らしい風習ですね。
おいしい夏かぼちゃがあるのに、なぜ冬至かぼちゃが人気なの?と疑問に感じていましたが、今回その答えが分かりました。
かぼちゃと言えばハロウィンばかりが取りざたされていますが、こうした古来からの風習は理に適っていることも多いです。
是非後世まで続けていきたい習慣ですね。
家で栽培した冬至かぼちゃを、家族仲良く食べて健康に過ごしたいものです。
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