キャベツを調理しようと葉っぱを2、3枚まで剥いていた際、細長くて黒い虫が見つかりその動きがヒルのようで気持ち悪い思いをしたという経験をお持ちの方がいます。
たぶんその生き物はナメクジであると想定できます。
今回このナメクジについてその生態と危険性及び対策をご紹介したいと思います。
目次
キャベツや白菜の中に居座るナメクジの生態について
ナメクジの体様や居場所は?
軟体動物・腹足類・ナメクジ科の1種です。
日本全土のほか、アジア大陸に広く分布し、菜園・樹木や石の下などに住み、家の湿った台所などにも侵入します。
体色は淡褐色で、全面に黒色小班を密布し、前端から後端にかけて三条の暗褐色帯が走っています。
いつどこで活動する?
ナメクジは夜間に活動します。
野菜や花壇に入り込み加害します。
しかしその寿命は短く一年で孵化したものは成長が早く翌年産卵して亡くなります。
ナメクジの性質は?
- 視力が非常に弱くほぼ聴覚で行動する。
- 移動には時間がかかり、見つかった場合は逃げることが出来ない。
- 遠くにある好物より近くにあるえさを好む。
- 居心地が良ければいつまでもその場所から動かない。
※居心地のよい場所とは例えばキャベツや白菜など巻物野菜の中などです。
ナメクジの危険性について
基本的にナメクジには天敵が少ないと言われています。
しかも「遠くの好物より近くのえさを好む」という性格上、完全に駆除するのは困難です。
じめじめした環境が整えば大繁殖する懸念もあるわけです。
そしてナメクジには危険な寄生虫が宿っている可能性があります。
危険な寄生虫「広東住血線虫」とは?
この寄生虫は体長が22~23cmの線虫で、万一ひとに感染すれば脳や脊髄などを侵食すると言われています。
終宿主はネズミですが、中間宿主となりナメクジにも寄生します。
人に寄生するとどんな症状になるの?
筋力の低下、四肢の硬直、脳神経麻痺、嘔吐、発熱等が上げられますが、感染報告はわずかです。
ただし、好酸球性髄膜脳炎という恐ろしい病気で亡くなる可能性もあるので決して侮れません。
対策や駆除方法は?
寄せ付けない方法は?
- 植木鉢等、家庭菜園や農場の場合、銅線や銅板などを配置する。
※効果が期待できないという説もあります。
- コーヒーの豆カスを利用する
コーヒーの豆カスを十分乾燥させ土と一緒に混ぜるか、土の上にまきます。
駆除方法は?
- 市販の駆除剤を使用する。ただし益虫まで排除する弊害があります。
- 塩、砂糖、焼酎や酢等をかける。他の植物にかからないよう捕獲してからビニール袋に入れてかけるのがベストです。
- 炎天下に放つ
高温と乾燥に弱いため、何時間もさらすことにより亡くなります。
まとめ
以上今回このナメクジについてその生態と危険性及び対策をご紹介いたしました。
キャベツの葉っぱを剥いていて虫を発見すると気持ちが悪く、不快になるのは当然ですね。
でもたかが小さな虫だからと安易に考えずに危険な寄生虫が宿っていることもあり得るので注意が必要です。
決して素手では触らないこと。
そしてキャベツや他の野菜、果物を生食する時はよく洗ってから食べましょう。
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