スーパーで買った梅の実にだんだんと黒い斑点が広がっていった経験はありませんか?
カビが生えているようで見た目はとても悪いですが、梅酒や梅干しに使えないことはないそうです。
では、いったいなぜ梅にこのような斑点が現れるのでしょう。
梅の実に斑点が出るのはなぜ?
可能性としては2つが考えられます。
まず、「すす斑病」です。
大きくなった果実の表面に深緑~黒の薄い墨を垂らしたような病斑が現れます。
表面にのみ寄生していますので、軽くふき取るだけで取り去ることができるものもあります。
感染源は樹上の枝に形成される柄胞子ですが、隣接する樹木などからの伝染も考えられます。
花が落ちてから収穫期まで感染は続きますが、生育途中の果実の場合は潜伏期間が2ヶ月と長いため注意が必要です。
次に、「黒星病」です。
黒星病はクラドスポリウム、カルポフィラムという糸状菌によって引き起こされます。
梅のような永年作物では、枝の病斑部や芽で冬越しした病原体が次の年の発病の元になるという特徴があります。
梅の実が1.5㎝くらいの大きさになると、暗緑色の斑点が後に2㎜~3㎜の黒に変色し、だんだん増えていきます。
葉の部分にも小さな丸い黒っぽい褐色の病斑が現れ、やがて中心に穴があいてしまいます。
斑点が現れないように梅を管理するには?
すす斑病は、果実が小さい頃から9月くらいまでに有効な薬剤を散布してください。
ホームセンターなどで売られている農薬の説明書きをよく読むと、何に対して効くのかが一目で分かります。
黒星病は、薬剤散布と剪定の2つの方法によって防ぐことができます。
薬剤を散布する時期を2回に分けると効果的に防除できるそうです。
花が開く前の早い時期は石灰硫黄剤を散布し、新葉が茂る頃にはその他の殺菌剤を散布しましょう。
葉が落ちてしまった冬の時期に徒長した枝などを切り落とし、風通しを有効にすることも予防につながります。
まとめ
ついつい農薬をかける時期を逃してしまって、黒い斑点の梅の実を収穫したことがあります。
できれば農薬を使わずに栽培したいのですが、なかなか現実は厳しいです。
周りに迷惑をかけてしまうおそれもありますから、適切な対応を行っていきましょう。
check①☞野菜についた農薬をすばやく落とす!鮮度もサポートしてくる〇〇が話題!?check②☞安心で安全!オーガニック有機野菜が買える今話題の宅配野菜ランキングはこちら➹
今のあなたにおすすめの記事