その昔、八代将軍徳川吉宗が命名したと言われる小松菜。多くの地域に土着し、地域に合わせた品種改良などもされているため、一年中出荷されていますが、小松菜の本来の旬は冬であり、江戸のあった関東では、お正月のお雑煮に欠かせない青菜と言われています。
青菜といえば、「ホウレン草」が栄養豊富な緑黄色野菜とあげられることが多いですが、実は小松菜も負けてはおりません。
特にカルシウムは、ホウレン草よりも多く含まれていて、とても栄養価の優れた野菜です。
小松菜とカルシウム
小松菜に含まれるカルシウムは、ホウレン草の3倍以上と言われ、牛乳にも劣らないと言われています。
また、ホウレン草には多いと言われるシュウ酸が、小松菜には少ないため、調理の際もアク取りは必要がありません。
シュウ酸は茹でるとお湯に溶けだすので、ホウレン草は湯こぼしというアク取りの下処理をします。
シュウ酸は、えぐみの素となる成分で、カルシウムの吸収を妨げる働きもあります。
カルシウムには、骨代謝を活発にする働きが期待でき、骨粗しょう症などを防ぐことに繋がります。
また筋肉の収縮や神経を安定させる働きも期待できると言われています。
カルシウムの利用効率を高めるためには、ビタミンDが必要です。
ビタミンDは、鮭、イワシ、サンマなどの魚や、椎茸、きくらげなどのキノコに多く含まれているので、一緒に摂取するといいでしょう。
鉄分も豊富
小松菜は鉄分も豊富に含んでいます。
もっと鉄分を多く含む野菜にはパセリがありますが、なかなかパセリは多く食べられるものではありません。
しかし、小松菜はクセがなく食べやすい青菜なので、毎日の副食にしやすい野菜です。
小松菜には老化を予防する効果が期待できると言われるビタミンCも含まれているので、鉄分の不足による貧血気味の女性にもおすすめです。
まとめ
小松菜は、カルシウムや鉄分、ミネラルが豊富なので、「天然のマルチサプリ」と言われるようです。
小松菜はβ-カロテンも豊富と言われていますので、脂溶性であるβ-カロテンの吸収率を高める油、オリーブオイルやゴマ油、または魚や肉などと一緒に食べると、より多く栄養素を取り入れることができます。
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