『万葉集』には梅を詠んだ句が100首も収められており、奈良時代にはすでに栽培されていたと言われています。
梅は、花を愛でる品種と食べるための品種の2つに大きく分けることができます。
今回は、花を楽しむ品種に注目し、咲く時期の違いについて話していきます。
早咲きの花梅にはどんなものがあるの?
代表的なものを2つ、「白難波(しろなにわ・しろなんば)」と「烈公梅(れっこうばい)」を紹介します。
「白難波」は、中国が原産地で日本には古代に渡来した栽培品種の1つとして知られています。
木の高さは3m~6mほどで、楕円形をした葉は互い違いに生えます。
白い八重咲の中輪(花径20㎜~25㎜)の花が1月~2月にかけて咲きます。
花弁の周囲は淡い赤色で縁取られています。
「烈公梅」も古代に渡来した栽培品種の1つです。
その品種名は、水戸藩九代藩主・徳川斉昭(とくがわなりあきら)の別称「烈公」にちなんで付けられました。
樹高は3m~6mくらい、楕円形の葉は互生です。
淡い赤色をした一重咲きの大輪(30㎜~40㎜)の花を1月~2月にかけて咲かせます。
遅咲きの花梅にはどんなものがあるの?
「春日野(かすがの)」と「豊後(ぶんご)」の2つに絞って紹介していきます。
「春日野」の原産地は中国で日本へ古い時代に伝えられ、栽培されてきた品種の1つです。
樹高は3m~6mほどで、細長い葉は重ならないように生えています。
八重咲の中輪で、花の色は白と桃色を咲き分け、絞りになることもあります。
葉が生長する前に、2月~3月にかけて開花します。
「豊後」の原産地は大分県で、県花に指定されています。
学術的には梅の変種とされており、アンズに近い性質があります。
木の高さは5m前後で、楕円形の葉は互い違いに生えています。
淡い赤色をした花径が4㎝もある大輪の花を3月上旬~中旬にかけて咲かせます。
この品種は花も実も楽しむことができ、果実は直径5㎝くらいになります。
まとめ
何気なく外を眺めては梅の花が咲いたと喜んでいましたが、こんなにたくさんの種類があったんですね。
早咲きや遅咲きの梅があるとは、まったく知りませんでした。
植物一つをとってみてもいろんな歴史が隠されておりロマンがありますね。
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