トレビスにはほのかな苦みがあり、これが鮮やかな色合いともに料理にアクセントを与える役目をしてくれるのですが、やはり好き嫌いが分かれるところでもありますね。

なぜ苦みがあるのでしょうか?

苦みを抑える調理法があるのでしょうか?

苦みの成分の正体や性質などについてご紹介します。

トレビス 苦味 原因

トレビスの苦みの正体は?!

トレビスをはじめ、レタスやチコリの仲間全般には、共通の苦み成分が含まれているようです。

それはセスキテルペンラクトン類というもので、この中のラクチュリン,8-デオキシラクチュリン,ラクチュコピクリンの3種類が苦みに寄与しているとされています。

この中でも特にラクチュコピクリンが一番の苦み成分として働いているということなのです。

苦いだけじゃない!苦み成分の効能は?

この苦み成分には、肉の脂分を中和したり、肝臓の消化機能を高めて食欲を増進させたりする働きがあるそうです。

肉の付け合わせに使うといいと言われるのには、味の相性だけではなく、このようなありがたい効能があるからなのでしょう。

さらに、胆のうを正常に機能させたり、血圧や血糖値を下げる働きについても認められているようで、生活習慣病が気になる世代にはぜひ摂取していただきたい食材の一つと言えますね。

できれば苦みを抑えたい!そんな方へ

苦み成分とは別の話にはなりますが、調理の下ごしらえの段階で苦みを軽減させる工夫をするのは可能であるようです。

トレビスをサラダなどにする場合は、包丁で切るより手でちぎる方が苦みが少ないという情報があります。

これは、包丁で切ると葉の細胞が押しつぶされ、包丁の鉄分と反応し苦味が強くなるのが理由と言われますので、鉄製の包丁を使わないことに気を付けて下ごしらえをするといいもかもしれませんね。

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苦みが不眠症に効く?本当なの?

レタスを切った時に出てくる白い乳液状のものには、安眠効果や鎮静効果があると言われているのですが、その成分こそが苦み成分のラクチュコピクリンなのだそうです。

そして、この成分は普通のレタスよりもトレビスなどチコリの仲間の方が多く含まれる傾向があるということですので、不眠症に悩まれている方には朗報といえますね。

ただし、あくまで食材に含まれる成分の可能性としての話ですので、効果を期待して過度に摂取しすぎたりするのは逆に体に悪影響を及ぼす恐れもあるかもしれません。

あくまで美味しく料理を頂いた先に思わぬ健康効果があった!という心持ちで食事を楽しむのが大切なのではないでしょうか。

まとめ

医食同源という言葉がありますが、食材の持つ色々なパワーや効能を、素材の良さを生かした料理で美味しく頂くことにより、健康な毎日を過ごすことができるのが一番ですよね。苦み成分一つにしても、その世界は奥が深いことが分かりますよね。食材に対する知識を持つことが、自分の体を健やかに保つ大切な要素であることを意識して日々を過ごしたいものです。

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