にんじんに限らず根菜の皮の近くには栄養がいっぱいあるので剥かないで食べたほうがよい、とよく言われます。
皮は身よりも硬いですし、ごわごわして歯ざわりも悪いので個人的には剥いて食べたいのですが、どうでしょう。
皮の近くに栄養があるというのは都市伝説?
面白いページを見つけました。
参照URL:https://allabout.co.jp/gm/gc/463043/
ここでは、『日本食品標準成分表』が2015年12月に改定されました。
とあり、成分構成表はその都度改定されるものなのです。
そのページの表によると今回の分析では、皮つき皮なしの成分の差はさほどなかったということです。
つまり皮の近くに栄養が詰まっているのではなく、皮や身に関係なく野菜の全体に栄養はある、ということです。
本当のにんじんの皮は膜のように薄い
土付きではなく売られているにんじんの皮は、皮ではなく身が乾いて硬くなったものです。
収穫されて出荷される段階で、土を落とし、表面を洗います。
タワシや水圧流などで機械にかけて洗浄されると、本来ついているにんじんのうすい皮はすぐ取れてしまいます。
土付きのにんじんをしっかり洗って皮を剥かず調理すると、薄皮が浮いてきて、思ってもいなかった料理になってしまうことがあります。
パックに入っているにんじんはその段階で、皮を剥くとか剥かないとかいうのとはちょっと違うのではないかな、と思いました。
では何のために皮を剥くのだろう
栄養面ではどちらで調理しても差はありません。
では何のために皮を剥く、剥かないとなるのでしょうか。
剥く剥かないは、見栄えの問題もあるでしょう。
煮込み料理などで、煮崩れなどあまり気にしない場合は皮つきで、炒め物でも千切りなど小さく切ってしまうものは皮つき、乱切りなど大きくにんじんとはっきりわかるものは、皮を剥いて。
と料理によって変えてもいいでしょう。
家庭で調理するのには、生ごみが出てあとの処理が大変となると見栄えより手間を考えて皮つきにしても、食べやすく味がよければ問題ないでしょう。
農薬が心配ということ
人にもよりますが、農薬が心配、という人は皮を剥いてもいいでしょう。
個人的に思うのですが、皮を剥いて農薬の心配がなくなるとはとても思えません。
気休めではないのか、気のせいではないのかと感じます。
根菜であっても土中の虫が多ければ、土中散布の農薬もあります。
そして根菜は根ですから、ここから養分を吸い上げるのです。
養分も農薬も溶け込んだものですから、野菜が分けて吸い上げることはないでしょう。
農薬が絶対イヤという人には悪いですが、人体に悪影響が出るほどの農薬を散布することはありません。
散布しても、害虫が減るほどのものであれば十分なのでそれ以上に撒くことはありません。
散布するときに薬品が体にかからないように農家の人は気を付けています。
それは散布する状態の時に限ってのことで、食べるときまで残っていることは現在ではあまり聞きません。
と言うより、残っるような農薬を使うのは極力禁止されているからです。
まとめ
あまり考えることなく、野菜というのはよく洗って葉物野菜ならば一番外側の葉は捨てて、皮のついているものは皮を剥いて使っていました。
皮の近くに栄養がある、とは言われていても、『ほんとかな』ぐらいの意識でした。
皮はなぜついているかと考えれば、実を守るためです。
そんな近くに大切な栄養を蓄えるでしょうか。
2015年の成分表改正で、やっぱりねと思った人も多いでしょう。
まだ改正から2年しか経っていないので、この都市伝説が消えるのはまだまだ先かもしれません。
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