キャベツにつく代表的な害虫といえば、青虫とヨトウムシがあげられます。
今回はそのうち私たちの大切なキャベツにとって最大の天敵であるヨトウムシについてその対策も含めてご紹介したいと思います。
目次
キャベツを食い荒らすヨトウムシとは
最大の天敵ヨトウムシの生態は?
昆虫類のヤガ科に属するヨトウガの幼虫と、それと同様の習性をもつ近縁のガの幼虫の俗称です。
別名「夜盗虫」と呼ばれ、昼間は葉の裏や土中にひそみ、夜に出て農作物の葉を食害します。
ヨトウムシが糸を吐く?その幼虫期の活動は?
多くの野菜を食害するヨトウムシはその活動時間を夜間に限定しています。
まず葉の裏に卵を産み付けて2齢幼虫となり葉の裏側から表皮を残した状態で食害を行います。
ヨトウムシの幼虫は尺取虫を思わせるように歩行しながら逃げる際には糸を吐きます。
糸を吐かれた葉は白く透明に見えその食害は甚大であることは言うまでもありません。
また周辺の葉や土壌はこの幼虫の黒色糞にまみれてしまいます。
放置厳禁
ヨトウムシ駆除の重要さについて
ヨトウムシは駆除を怠るとどんどん食害を続けながら成長していきます。
そして2齢幼虫を過ぎた段階からは分散して単独となり更に成長の一途をたどっていきます。
前置きで前述したようにヨトウムシはまさに「夜盗虫」となり終齢幼虫期には夜、葉脈を残すまで葉を食い荒らし完膚なきまでに甚大な被害をもたらし野菜の株は茎と枝だけになるという無残な状態となります。
ですからその駆除を適切にそして効果的に行うことが重要となるのです。
ヨトウムシの発生時期とその条件について
ヨトウムシは春まきの始まりから夏場を経て秋の収穫期に発生する害虫です。
高温が続く夏場(7月末~9月初旬頃)は特に大量に発生します。
被害を防ぐ予防と対策は?
- 畑の周辺を防風ネットで囲い侵入を遮断する。
- 益虫に影響しない殺虫剤を使用する。
- 摘葉を適正に行いながら幼虫や卵を早めに発見する。
- 周囲にデントコーン(飼料用トウモロコシ)等比較的背の高い植物を植える。
- 被害の前提を踏まえ幼苗期のうちに薬剤を散布する。
- 葉の表裏を細かく観察し早期の発見に努める。
農薬を使用しない場合の駆除方法は?
ヨトウムシは終齢幼虫になる段階で日中は落葉や株元の土中に身を潜めてしまいその発見が困難になります。
終齢幼虫になる前の早期発見で最小限の被害にとどめることが可能となります。
また成長してしまったヨトウガが卵を産み付ける場合は、よく観察をしていればわりと簡単に駆除ができます。
もし卵の発見が遅れた場合、ヨトウムシは2齢幼虫までは集団行動をするので、葉裏を確認し見つけた時は葉ごと処分してしまいましょう。
まとめ
ヨトウムシはキャベツの他どんな野菜にも発生し一晩で葉を食い尽くしてしまう大変厄介な害虫です。
薬剤で被害を食い止める場合は、生育初期や収穫前であれば適正な使用方法で人体への影響は殆どないといわれていますが、大事なことは日々の観察と早期の発見による対策だと思われます。
以上、ヨトウムシの実態とその対策についてご紹介しました。
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