玉ねぎが細胞分裂するためにかかる時間があります。

おおよそ120分。

その中に間期・前期・中期・後期・終期とあります。

前期、中期、後期だけではないのですね。

間期がなぜ前期の前にあるのでしょう。

細かく分けていくと限りがないのですが、間期というのは前期、中期、後期、終期の間の期間、簡単にいえばちょっと休んでるよ、みたいな感じの期間です。

休んでいるから何もないのではなく、その時もいろいろと細胞の成長はあるのですが、染色体自体の活動というか、分裂はお休み中、ということでしょうか。

玉ねぎ 体細胞分裂 時間 染色体

体細胞が分裂する前に

細胞が分裂する前には、染色体が2つ作られなくてはいけません。

その状態が上記の間期・前期・中期・後期・終期に分けられているわけです。

ここで簡単にその状態を説明してみますね。

間期は上でも説明の通り、染色体自体の活動はありません。

前期

染色体は普段はからまったりしないように、タンパク質などで包まれた糸状の状態です。

染色体分裂の前期には、この包まれた状態が解けてコイルのような形になります。

極から紡錘糸と呼ばれる糸が長く出てきます。

中期

染色体が細胞の赤道面に並んでいる状態です。

極は細胞の両端に位置していて、キネトコア微小管を長く染色体に伸ばしています。

後期

キネトコア微小管が染色体にできている娘染色体をつかんで短くなっていく状態です。

染色体は引っ張られて二つに分かれ、極は細胞の外側に向かって動きます。

細胞の形は極に動きにつられて、細長くなります。

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終期

染色体を引っ張っていたキネトコア微小管は短くなり、極に吸い寄せられていきます。

細胞は収縮を始め、二つに分かれる準備段階に入ります。

染色体には再び膜が張られ始め、細胞の完成になります。

間期はどうなっている?

間期はG1、S、G2という段階に分けられます。

細胞分裂を行う細胞はS期、核のDNAの複製が起こります。

染色体もお休みばかりしているわけではなかったのです。

外見的には変化はありません。

分裂しない細胞はこのS期はありません。

G0期としてG1期に似た状態になります。

理科実験などでは、色を付けた細胞で染色体の糸が伸びてラーメンのようになった状態や、極に引っ張られるUの字状の染色体を見るわけです。

まとめ

科学の説明を簡単にするのはとても難しいです。

まず用語を知らない。

用語がわからないとトンチンカンなところに別の用語を平気な顔で持ってくる危険性があります。

動いている状態なのに、「休止期です」なんて平気で言ってしまう。

しかし、細胞がどんな風に増えていくのか、細胞が単に2つに分かれるだけではなく、DNAという種の基本がどんな風に増えていくのかが分かって、興味深いです。

DNAがタンパク質で守られているとは知らなかった。

タンパク質がなぜ大切なのかがわかりました。

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