せっかく、レタス栽培を楽しんでいても、時として、しおれたり、腐ったりすることがあるようです。
しっかりとチェックをして栽培を始めたつもりでも、この様なことが起きると、ショックを受けることでしょう。
なぜ、レタスの栽培の途中で、しおれたり、腐ったりするのでしょう。
その原因と対策について調べてみます。
目次
レタスがしおれる原因とその対策
レタスがしおれる原因は、主に3つあるということです。
水のやり過ぎ
一見レタスにとって良いことの様に思える「毎日の水やり」は、間違いのようです。
逆にいえば、「土が乾くまで、水やりはしない」のが良いようです。
例えば、「水やりは、1日○回」と決めてしまうと、レタスの根の部分にどのくらいの水が溜まっているか分かりません。
土の中に空気がなくなった状態では、根が窒息状態になるというわけです。
窒息すれば、根腐れを起こし、レタスをしおれさせる原因となる様です。
水やりのポイントは、「土が乾いたら、たっぷり(下からしみ出すまで)やる」ことです。
土の状態
未完成の腐葉土を使うと、発酵して有毒なガスが出るそうです。
本来、レタスは、苗から収穫まで比較的早く、1か月ほどということです。
ですが、未完成の腐葉土を与えられたレタスは、そこから出る有毒なガスのせいで根を傷めることとなり、成長が遅れ、せっかく伸びてきたレタスの葉をしおれさせるようです。
腐葉土を作る時は、何度も混ぜ直して空気を含ませ、葉の形が崩れるまで、また、握った時に軽くフワッと崩れ落ちるぐらいになるまで、発酵させるのが良いようです。
すでに出来上がった腐葉土(ボカシ肥、マイガーデンベジフルなど)を使うと簡単で失敗がないそうです。
培養土は、落ち葉を主体に作られます。
落ち葉には、有毒な成分が多く含まれています。
完全な腐葉土になる過程で、この有毒な成分が分解される様です。
未完成な培養土とは、これらの工程が上手く行っていないか、まだその途中にある腐葉土のことの様です。
レタスを植えるスペース(プランター)
プランターの大きさとレタスの苗の数のバランスは重要とのことです。
レタスは植える容器(プランター)の大きさにもこだわらなければならず、その容器がレタスの苗の数と合っていないと育ちが悪い場合があるそうです。
プランターの大きさとレタスの苗の数が、ちょうど合うものにすることで解決できそうです。
20×65×深さ20(cm)の大きさのプランターに3株ぐらいといわれています。
レタスが腐る原因とその対策
レタスが腐る原因は、主に環境と病気を疑う様です。
チップバーン
土の中のカルシウムが不足することが原因で、レタスのふちが腐るというものです。
これを「生理障害」と呼んでいる様です。
カルシウム(石灰)などを含んだ腐葉土を作って、しっかりと土作りをするのが得策のようです。
腐敗病
3種類の細菌によりますが、末期には見分けが付かないようで、総称して「腐敗病」と呼んでいるそうです。
感染したレタスを処分しても土の中に細菌が残り、次の代への感染源になるようです。
植えられた苗の根から入り込み、葉の方へ上っていき、やがてレタスを腐らせるということです。
冬や春の収穫レタスとトンネル栽培のレタスに多く発症する様です。
気温の低下による霜の影響で起こることも多く、早めにトンネル掛けをした方が良いということです。
また、発症率の高い地域でのレタス栽培は、避けた方が良いとのことです。
トンネル栽培とは、レタスの苗を植えた上に針金でアーチを作り、その上にその時々に合った素材の幕(防虫性が高い、太陽光が入りやすい透明、太陽光が入りにくい黒、保温性が高いなど)をかけて、病気や害虫からレタスを守るやり方のことをいうようです。
軟腐病
細菌による畑の土への伝染病ということです。
本来は、畑の土に普通に存在する菌(常在菌)で、それが雨などで跳ね上がることでレタスに移って増え、結果的にレタス全体を腐らせるそうです。
市場までの輸送中にも感染する可能性もあり、大きな問題になることもあるようです。
対策としては、
- 栽培時期を選ぶ:初夏から晩秋は避ける
- 栽培品種を選ぶ:レタス軟腐病に対して、抵抗力のある品種を植える
- 水はけの良い場所を選ぶ:水はけの良い土質や高台に畑を作る
- 害虫の駆除をする:レタスに傷を作る虫の駆除を徹底する
- 予防薬(銅剤)をまく:防菌除虫の両方を兼ねた農薬が適している
※土の中の水の量が多く湿度が高いと発症しやすく、さらに、レタスの葉が傷付くことで発症率が上がるということです。
まとめ
レタスがしおれる原因には、「水のやり過ぎ」という一見「逆のやり方」とも思えることに驚きました。
その一方で、「土が乾いたら水を与える」は、花を育てる場合には昔からいわれていることであり、レタスも同じなのだと改めて分かりました。
腐る原因では、「もう少しのところで収穫」というタイミングで起こることが多く、レタス栽培は、最後まで気を抜けない作業だということも分かりました。
しおれたり、腐ったりの対策では、①時期、②肥料、③土の質を見直す、ことが不可欠だということのようでした。
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