ほうれん草栽培では病害虫が発生して、害を受けることがあります。
害虫には、アブラムシ、センチュウ、アザミウマ、コナダニ、ハダニ、ハスモンヨトウ、シロオビノメイガなどがいます。
このうちアザミウマ、コナダニなどは、葉を奇形にするなどの葉に直接害を及ぼす害虫です。
ほうれん草につくアブラムシの害
アブラムシやセンチュウは、ほうれん草の葉に寄生してほうれん草の汁液を吸います。
ほうれん草の汁液を吸っても、葉が枯れたり萎れたりはしないが、ウイルスを媒介してモザイク病やほうれん草えそ萎縮病を発症させます。
モザイク病は、ほうれん草の葉に濃淡のあるモザイク状の模様を生じさせ、葉をちぢめてしまう病気です。
商品価値がなくなり農家には痛手です。
ほうれん草には冷涼な気候が適し、25℃の温暖になるとモザイク病などの病気にかかりやすくなります。
アブラムシも温暖な気候を好み、秋が温暖であるとほうれん草への寄生が多くなります。
アブラムシが新芽や芯葉に寄生すると、葉の奇形やちぢみを発生させます。
また、アブラムシの排泄物からカビが繁殖してすす病といって葉の表面に黒カビが生えます。
アブラムシの成虫ばかりでなく、幼虫もほうれん草の汁液を吸います。
また、葉ばかりでなく、茎や花や果実でも汁液を吸います。
アブラムシは、春のメスだけの単為生殖と秋のオスとメスとの有性生殖があり、非常に繁殖力が強いです。
ほうれん草につくアブラムシの対策
ほうれん草にアブラムシがつかないようにするための対策には、以下のような方法があります。
- アブラムシの大きさが2~4mmと小さいので、設備等の開口部に目の細かい防虫ネットで覆う
- アブラムシは太陽光を嫌うので、銀色のマットシートを敷く
- アブラムシは黄色に集まる性質があるので、黄色の粘着シートを設置する
- アブラムシはアミノ酸を好むので、葉で合成されるアミノ酸が過剰にならないように窒素肥料が過剰にならないようにする
- 周辺をよく除草しておく
- 土壌に薬剤を散布する
- アブラムシの天敵であるテントウムシ、特に飛ばないナミテントウを飼育してアブラムシを捕食させる
また、ほうれん草にアブラムシがついたときは、以下のように対処しましょう。
- 程度が軽ければ水で流す
- 木材を乾留した際に生じる乾留液である木酢液を薄めた液をアブラムシに吹きかける
- 粘着シートで粘着させる
- アブラムシの腹側から光を当てアブラムシの上下感覚を狂わせて飛べなくさせその後水で流す
- 牛乳と酢を混ぜた液を散布して動けなくしてその後水で流す
- 薬剤を散布する
まとめ
アブラムシの天敵には、ハチもいるが、スズメバチやアシナガバチは人をも刺すので使えません。
コレマンアブラバチというのを使うが、ナミテントウの方が使いやすいでしょう。
どの対策を用いるかは、個人の事情で決めましょう。
粘着シートの利用が簡単です。
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