玉ねぎは料理に使える用途が広く、日持ちもするので使い勝手のよい野菜です。
プランターなどでも栽培出来るため、家庭菜園でも人気ですし、小さな畑などでも栽培されているのを見かけることも多いです。
比較的栽培のしやすい玉ねぎですが、かかりやすい病気のひとつに「ベト病」というものがあります。
べと病は玉ねぎにとって非常に恐ろしい病気で、2016年には西日本で多発して玉ねぎの減収の原因となっています。
玉ねぎのベト病とは?
ベト病は、鞭毛(べんもう)菌類ツユカビ科に属する糸状菌(カビ)に作物が寄生されることによって病気になります。
玉ねぎ以外の野菜や、果物のブドウもかかる病気で、梅雨時など湿度の高い時に蔓延し、べとついた感じになることから、「ベト」と呼ばれるようです。
感染した玉ねぎの葉は、光沢が消えて淡黄緑色などに変色して湾曲し、白色から白灰色の霜状のカビ、または暗紫色のすす状のカビが発生します。
被害を受けた葉は症状が重くなると、変色してカビが生えたところから折れ、枯れてしまいます。
しかし、症状が軽い場合は感染したまま冬を越し、二次感染の原因となる株になります。
ベト病が発生しやすい条件は?
気温が15℃以上の温かく雨の多い時に多く発生します。
ベト病の原因となるカビの菌を持ったまま越冬した玉ねぎの株から分生胞子が飛んで散ることで、近隣の玉ねぎが感染していきます。
カビの分生胞子は、まとまった雨が降った翌日の朝などに多く作られ、そのような朝に曇り空や小雨などの天候になるとさらに感染しやすくなります。
逆に分生胞子は乾燥には弱く、晴天時では感染しにくいと言われています。
苗床(なえどこ)の土中に病原となるカビの卵胞子があり、その胞子によって一部の玉ねぎが感染し(一次感染)、苗床から畑に植え替えさせた後の1月~3月に畑にて発病し、3月~5月に二次感染を起こすようです。
対策とは?
ベト病の病原菌(カビ)は卵胞子の状態で土中に残るので、ベト病が発生した畑や苗床での連作(同じ作物を同じ土地で栽培すること)を止めます。
田畑に水が溜まる湛水により、土中のベト病の病原菌は減るため、水稲栽培をした後は栽培に向いているそうです。
ベト病の病原菌(カビ)の出た苗床、畑は、太陽熱や薬剤を使って消毒します。
水はけの悪い畑では作物の根が傷みやすく、病気にかかりやすくなるため、水はけの良い土壌を作ることが重要です。
まとめ
ベト病はネギやワケギなどにも感染し、それらの作物から感染する場合もあります。
見つけた際は速やかに抜き取りする必要があります。
こまめなチェックが、大変ですが非常に重要な対策となります。
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