昔は、ピーマンといえば「これでしょ!」といわんばかりに緑一色でした。
ですが、最近はピーマンといっても色取り取りで、華やかで、料理に合わせて選ぶことができる様になりました。
では、どれくらいの種類があるのでしょうね。
また、ピーマンの仲間には、どんな野菜があるのでしょう。
これから、解説したいと思います。
ピーマン伝来
ピーマンは、ナス科トウガラシ属に分類されます。
アフリカ原産のトウガラシが、複数の国を渡る間に品種改良が進み、辛味のないトウガラシとなってフランスに伝わりました。
フランスで栽培される様になり、フランス語では 「piment(ピマンと発音)」と呼ばれていました。
その「ピマン」が、日本に伝わり、「ピーマン」と呼ばれる様になりました。
ピーマンという呼び名は、「和製英語」です。
ピーマンの種類と特徴
ピーマンは「トウガラシ属」ですが、辛味成分の「カプサイシン」を持った種類を「トウガラシ」、辛み成分をほとんど持たない種類を「ピーマン=甘味種」と区別します。
ピーマンは大きく3つのタイプに分かれます。
①大果(ダイカ)種:大型の実をつける仲間(パプリカなど)
・完熟してから収穫する(カラフルな実をつけるのが特徴)
・果皮(果実の表面の皮)は固い
・糖度が高い
・苦味がない
・パプリカは8種類(赤・黄など)
②中果(チュウカ)種:中型の実をつける仲間(ピーマン・カラーピーマンなど)
・緑色のピーマン(成長途中で収穫):青臭さや苦味がある
・カラーピーマン:緑のものが完熟(色づく)・甘みがある・青臭さはない
③小果(ショウカ)種:小型の実をつける仲間(シシ唐など)
ピーマンの仲間と特徴
まず、覚えておかなければならないことは、「ピーマンはトウガラシ属」ということです。
ですから、トウガラシの種類もピーマンの仲間です。
①緑ピーマン:普通のピーマン・青臭い・苦味がある
②カラーピーマン:普通のピーマンが完熟したもの・色は色々(赤・オレンジ・黄色など)・甘みがある・青臭さはない
③パプリカ:大型のベル型・肉厚・柔らかい・甘みがある
④しし唐:辛味のないトウガラシ・普通に調理可能
⑤伏見(フシミ)トウガラシ:辛味がないトウガラシ・京都特産・細長い形
⑥万願寺(マンガンジ)トウガラシ:京都特産・大型・果肉の厚いトウガラシ・辛味はない
⑦ジャンボピーマン:長いベル型・甘みがある・歯ごたえがある・苦味や臭さがほとんど無い・ピーマン・パプリカほど肉厚ではない
⑧トマトピーマン:形はトマトに酷似・完熟ものはツヤがある・とても美しい・酸味がある・糖度が高い・やや平たい
⑨トウガラシ型ピーマン:細長い・先がとがっている・トウガラシ型のカラーピーマン・「レッドホルン」とか「イエローホルン」という品種がある
・・・など
※市場を拡大すべく、日々、品種改良がされています。
まだまだこれから増えそうな予感です。
シシ唐は時に辛いものに当たってしまい涙することもありますね。
まとめ
ピーマンは辛かったトウガラシが旅をして、辛味のなくなったトウガラシが日本にたどり着き、私達の祖先が「ピーマン」と名付けました。
そして、見慣れた野菜になりました。
また調理方法もサラダ(生食など)を始め、中華(酢豚など)、洋食(炒め物など)、焼き肉(鉄板焼きなど)など、苦手な人がいる中でも大活躍しています。
しかも、まだまだ改良の手は緩まず、ピーマンの苦手な人をこの日本からなくそうとする勢いです。
将来、どんな品種が出てくるか楽しみにしたいと思います。
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