完熟したピーマンを見たことがありますか。
そもそも、ピーマンの完熟状態の様子ってどうなっているのでしょう。
では、スーパーなどで見かけるピーマンは完熟なのでしょうか。
「ピーマンの完熟」・・・気になってきましたので、調べてみます。
ピーマンとパプリカの違い
スーパーなどで見かけるピーマンは「緑色」ですが、実は、まだ未熟な状態だったのです。
完熟すると、赤く(真っ赤やオレンジや黄色など)なります・・・「赤ピーマン」です。
「赤ピーマン」は、「パプリカの赤」とは違うのでしょうか。
①ピーマン:ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ(栽培品種はピーマン)
→トウガラシから辛みを抜いて、ほどよい苦味と香りがでる様に改良されました。
②パプリカ:ナス目ナス科トウガラシ属トウガラシ(栽培品種はパプリカ)
→トウガラシから辛みを抜いて、サラダ感覚で生でも食べられる様に改良しました。
同じ野菜に見えてしまいますが、それぞれのセールスポイントを出すために改良された野菜だったのです。
分類だけを見ただけでは、はっきりとした違いがわかりません。
違いは「品種」だけですからね。
「品種が違う」ということはどういうことでしょう。
少し解説します。
「品種が違う」ということ
「品種が違う」ということは、簡単にいえば私達人間でいうところの「人種が違う」ということと同じなのです。
ピーマンの話で解説しましょう。
・見た目が変わらないのに、栄養価が違う
・見た目が変わらないのに、成分が違う
・見た目が変わらないのに、かかり易い病気が違う
・見た目が変わらないのに、収穫高が違う
・・・など
ピーマンもパプリカも「作り出された野菜」ですが、ピーマンの方が先輩だったので、パプリカを「カラーピーマンの一種」と呼んでいます。
ピーマンが完熟すると「赤ピーマンになる」けれど、「パプリカの赤ではない」ということが分かったところで、次に、ピーマンの種や味について解説しましょう。
ピーマンの種とその味
ピーマンの種についてです。
ピーマンの種は、外して調理していますよね。
レシピ本などを見ても「ピーマンの種は外す」とほとんど書いてありますし、「種は外す」のが当たり前だと浸透しています。
実は、ピーマンの種は取らずに調理しても良いし、食べても良いのです。
これは、祖父母世代から聞いた話ですが、「ピーマンの種には毒がある」というものです。
ピーマンは、先ほども解説した通り「トウガラシ属トウガラシ」の分類で、しかも1番辛いところが種と聞けば、それを毒と勘違いしても仕方がなく、その話が受け継がれてきたものと思われます。
当然、ピーマンの種には毒などありません。
ピーマンの種の味についてです。
ピーマンには苦味成分の「ピラジン」というものがあります。
ピーマンの緑色ってとてもきれいで、料理が華やぎますよね。
そんな大切な役回りのあるピーマンに苦味のある種は、邪魔だったというのが一説です。
「種を外す」理由の一例
ピーマンの種は外さなくても良いと知っている人でも、外して調理することがあります。
・調理をする人が気を使っている(相手に種を食べる習慣がないなど)
・ピーマンを使った料理にポツポツと種があったら見た目が悪い
・種があると食感が悪くなる
・・・など
味の感想の一例
通常のピーマンの味は、ご存じの通り少し苦味のある大人の味です。
ですが、注目すべきは完熟したピーマンの味です。
完熟したピーマンの味の感想は様々ですが、ピーマンよりも完熟したピーマンの方が美味しく食べ易いという感想が多い様ですです。
例1)苦みがない・甘い・柔らかい・子供も食べ易い
例2)甘くて美味しい
例3)柔らかい・甘味がある・(それなりに)美味しい
例4)クセがない・柔らかい・甘い味がする
・・・など
完熟ピーマンはなぜ店頭に並ばないのか
完熟ピーマンは、当然のことながら「完熟するまで育てる!」ということです。
・時間がかかる
・手間がかかる
・木に負担がかかる
・日持ちしない
・コスパが良くない
・・・など
※ コスパ:コストパフォーマンス(cost performance)
①要した費用と,そこから得られた成果との対比。
「コンピューター・システム」の評価に用いる。
②支出した費用に対して得られた満足度の割合。
(引用:三省堂 大辞林)
まとめ
まず驚いたのが、出回っているピーマンが未熟な状態だったことです。
時々ですが、近くの畑にトウガラシの様な真っ赤な野菜を見つけることがあります。
ですが「トウガラシにしては大きいな」と思いながら過ぎていました。
あれは、きっと完熟したピーマンだったに違いありません。
ほとんどが収穫されて、ぽつりぽつりとなっているあの赤いピーマンは、きっと農家の人の「お楽しみ」だったのではないかと思います。
もし、家庭菜園を楽しむ人がいたら、ピーマンは完熟まで待って食べてみてください。
それから、ピーマンは種ごとの方が栄養価も高いと聞きます。
次回ピーマンを調理する時は、種ごといってみよう(挑戦してみよう)かと思っています。
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