1970年代後半の流行語、「頭がピーマン」。

今では、考えられませんが、恐ろしいことに、「君、頭がピーマンだね。」

なんて、実際に使われていました。

ピーマンの中身が空洞であることを元に、「頭が悪い」という意味で使われていたんです。

では、ピーマンの空洞、何が入っているのでしょう。

ピーマン 空洞 気体 中身

空洞のある野菜や植物

空洞のある野菜や、植物、よく考えてみると、あるようで無い、なかなか思いつきません。

よくよく考えてみると、思い浮かぶのは、竹。

お爺さんとお祖母さんが、竹林の中で輝く竹を切ってみたら、その空洞の中にかぐや姫が!

竹も不思議な構造です。

縦に割って、足踏みなどに利用しますが、何故なのか空洞です。

そして、中華料理がお好きであれば、ご存じの方はご存じでしょう。

中国野菜ですが、中国、またタイ料理などにも炒め物として登場する、あの空芯菜(くうしんさい)。

茎の部分が空洞です。

葉に滑りがあって、茎はシャキシャキしています。

この野菜もなぜ、茎の部分が空洞でしょうか?

そして、メインのピーマン。

ありふれた野菜で、一年を通して、スーパーにピーマンのコーナーをしっかりと構えています。

どこで呼吸をしている

まず、ピーマンの外見をみてみると、エナメルのような感じでつるっとしています。

このピーマンの皮膚とでも言いましょうか。

この部分には人間で言えば、毛穴(植物については気孔と言います。)のようなものはありません。

では、どこで呼吸をしているかと言うと、へたの部分に気孔があり、へたの部分を通じて実の空洞部分と外部との間で気体の交換がされているのです。

ということは、ただの空気が入っていると考えても良さそうではないでしょうか?

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ピーマンの空洞の中の気体

しかし、ピーマンの空洞の中の気体は、種などの部分の呼吸やへたの部分の気孔の通りやすさに依存して、酸素濃度がやや減り、その分二酸化炭素濃度が上昇していると考えられているそうです。

私たち、人間にとっては、酸素は呼吸によって体内に取り入れられ、血液によって各器官に供給されます。

酸素が多ければ頭がすっきりしたり、何か良いイメージがあります。

植物であるピーマンにとっては、二酸化炭素が有効なのでしょう。

そのため、ヘタで呼吸し、空洞の部分に二酸化炭素の濃度が濃い空気をため込んでいるのかもしれませんね。

まとめ

あの小さなリスでも、冬支度を始めると、愛らしい小顔がパンパンになるまで、頬袋にどんぐりをため込んでいます。

ピーマンも、あの空洞に自分だけにおいしいものを取り込んでいたのかも知れませんね。

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