カロテン?カロチン?

人参 カロテン カロチン 効果

「carotene」は、従来「カロチン」と言われることが多く、過去の学校の授業では「カロチン」と表記があったことからカロチンとして記憶していた方は多いと思います。

しかし専門家の間では普通に「カロテン」と言われ、『学術用語集-化学編』での表記も「カロテン」で「カロチン」ではありませんでした。

一般では「カロチン」専門家の間では『カロテン』と表記自体が混在していたのが事実ですが、その使用は望ましくないとされていました。

また、3年前に改められた政府の「食品標準成分表」(食品に含まれる栄養成分の基礎的データ集)では正式に「カロチン」が「カロテン」に変更されました。

こうした動きを受けて辞書の中には改訂版の見出し語を、従来の「カロチン」から「カロテン」に替えるものも出始め、メディアやTV放送等でも最近「カロテン」を使用することが多くなっています。

カロテンの効果

人参に含まれるカロテンは正確には『β-カロテン』で体内でビタミンAに変化する栄養素です。

そのため、β-カロテンの働きはビタミンAに似ています。

例えば皮膚の新陳代謝を高めたり、視力に良いと言われています。

その他に抗酸化作用を持つためアンチエイジングにも良いと積極的に人参を食事に取り入れている人もいます。

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人参の系統東洋種と西洋種

現在のアフガニスタンが原産の人参ですが、中国に伝播し改良された東洋系の人参は16世紀に日本に伝えられ各地で作られるようになりました。

赤色の金時人参など、甘味が強く特有の臭みが少ない品種は和風の料理に重宝され、中でも京料理では荷崩れし難く、多く流通していたことから「京人参」とも呼ばれ、京野菜のひとつに数えられていました。

しかし、西洋種に比べ栽培しにくいことがあだとなり、戦後には西洋系人参にその座を譲ることになります。

現在でも晩秋から冬にかけて市場に出回る事がありますが、元々の栽培量が少ないために今では入手が難しい品種となりました。

西洋系人参はオランダやフランスで改良され、江戸時代末期に日本に伝来しました。

基本的にオレンジ色をしており甘味もカロチンも豊富に含んでいます。

五寸人参が一般的な品種で、ちょうど五寸(15 – 20 cm)金時人参などと比べて根先まで太めなのが特徴です。

かつての西洋種は独特の臭みが強く、子供の嫌う野菜の代名詞でしたが、品種改良により最近では臭いも薄くなり食べやすくなりました。

全国の気候に応じた品種が各地で栽培されていて1年中市場に出回っていますが、人参本来の旬は9月頃から12月頃であるといわれています。

まとめ

政府の方針によりcaroteneの日本語表記が『カロテン』に統一されました。

今でも30代後半からそれ以降の人達は未だに「カロチン」という方もいるかもしれませんが…。

正確には「カロテン」であることを覚えておいて損はないでしょう!

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